昨日(11日)、日帰りで奈良へ行ってきました。
今回の目当ては、唐招提寺の仏像修復所の公開。
先週見学してきた人がとてもよかったので、
是非見てきたほうが・・・というので、じゃ
ちょうど、鑑真和上像も公開中だったし、
(といっても、この前東京で会ったばかりw)
興福寺の南円堂も公開中だしというわけで、
かなり急な思い立ちだったけれど、行ってみました。

1day奈良で、朝6時半頃に品川を出て、
9時半頃に奈良へ到着。世界遺産ぐるっとバスの
チケットを購入。10時過ぎに唐招提寺へ到着。
お目当ての仏像修復所の前に修復中の金堂を
覗くことが出来るようになっていました。
小雨の降る中、蓮池の脇を通り仏像修復所の
中へ。東博でお会いした盧遮那仏さん(国宝)が
真正面にいらした。左の方には京博へ行っていた
千手観音さん(国宝)。6本程の前の方の
太い腕だけで後ろの方の細い手は、全て
取り除かれたお姿でした。ちょっと痛々しいお姿
でしたが、取り除かれた手の3本はその前の
ガラスケースに入れて展示されていました。
すらりと伸びたその腕は、今でも金色に光り、
少し悲しいように見受けられましたが、私には
とてもありがたく尊く見えて、ちょっと泣きそうに
なりました。(;ω;)はうぅ・・・
手のひらには墨で眼が描かれているのが
わかりました。盧遮那仏の蓮華坐の蓮の花びらも
取り外されていましたが、その花びらの一枚
一枚にも墨で仏様が描かれていました。
これらは組み立ててしまうと、もう二度と
見られないようなうっすらとした線でした。
見られたことは、大変貴重な体験でした。
江戸期に近くなると、蓮華坐は段々とゴテゴテと
した装飾になり、繊細さから離れてしまい、
私はあまり好きではありません。ゴージャスさは
増しますが、どちらかというと仏師の技だけを
見せるような感じがします。
千手観音さんの蓮華座だけの展示もあったけど、
ものすごくあっさりしていた。メインは
仏像だから、これでいいのかもと思った。
光背もそれだけの展示をされていましたが、
盧遮那仏の光背は千体仏でそれはみごとな
ものでした。

盧遮那仏の蓮華坐も花びらをはずしてしまうと、
一瞬コレはなに?と思う杯型の木製品でした。
模型があるので、(´・∀・`)へー と
思わされました。花びらの留め方にも納得。
エックス線での調査で、盧遮那仏の胎内に
数珠の玉がいくつか入っていることがわかった
そうです。その他にも何枚かエックス線の
写真が貼られていました。
修復所を後にして、蓮池の脇を通り、
本坊の庭へ立ち寄りました。
小雨の中、睡蓮の花が開いていました。

ミス・スローカムという種類らしい。
この日、開いていたのはこの一輪だけで、
葉っぱの上で、水玉がコロコロしてました。

さらに奥へ進んで、御影堂へ。この日は、
鑑真和上像の公開と東山魁夷さんの襖絵も
公開中でした。どちらも東博で拝観したけれど
やっぱり収まるべきところに、はまっていると
すっきりとした感じがしました。
襖絵のせいで、せまい和室なのに、そこは
まるで山の中にはいったように広々として、
マイナスイオンに溢れているようでした。
和上像も東京で見るよりも、ほんの少しだけ
笑っているように見えました。自宅だからw
お庭の緑も新緑が深くなり、初夏の趣といった
様子で美しく、鶯の鳴き声が竹林に響いて
いました。
その後、後朱印を頂き、唐招提寺を後に。
長くなったので、続きは後日。