4月9日(土)朝から晴れて、ぐんぐん暑くなる予報。
4月ってこんなに暑かったっけ?と、大阪の
環状線の中で考える私。気温は午前中で25度を
超えていた。向かっているのは貝塚市の孝恩寺
今回拝観に予約が必要だったのは、ここだけ。
観光寺ではないので、名前はあまり知られていない
かもしれないが、ごっそりと重文があることで
密かに有名だったりする。釘無堂と呼ばれている
本堂は国宝だ。水間駅から歩いて30分ほどで
なんてことない民家が実は目指すお寺さんだった。
門をくぐって、民家の呼び鈴を押すと、奥さんらしき
方が奥の収蔵庫へ回ってください。と言われた。
釘無堂脇を通って、ぐるっと回るとかなり大きな
収蔵庫が建っている。鍵を開けてくださって、後は
勝手に見てね・・・と置いていかれる。貸切だっ!
中に入って、本当に驚く。等身大の仏像がぞろぞろ
並んでいる。H型に板絵1つを含め全部で18体、
そのうち一つを除いて全部重文だなんて・・・
すごい。

左:笑う阿弥陀   右:天部に踏まれる餓鬼
ほとんどは平安期の仏像なので、一木造り。もちろん
後補はありますが、とてもきれいな状態で保存されて
います。収蔵庫の端にとれてしまった光背がそっと
置かれていました。拝観は予約制ですし、観光寺院
ではないので、訪れる人も少ないと思うのですが、
収蔵庫の中は掃除がきちんとされていて、清潔な
印象。貸切状態で、じっくり見せて頂けるので、
1時間ほどかかった。お堂は見せて頂けなかった
けれど、前日(8日)が花まつりだったので、その
残りですがと言って、甘茶と風船のセットを頂いた。
私のためだけに開けて頂いた事に恐縮しつつ、
来た道を戻る。駅へ戻る途中の水間寺へ立ち寄る。

左:水間寺へ渡る橋   右:川へ伸びる桜
小さな川を渡ってお寺へ入るのだが、その川面へ
桜の枝が伸びている。ほぼ満開の状態で、風が
吹くと、ほろほろ散って川へ落ちる。
三重塔に桜が似合うっ
お寺には三重塔があって、その脇にも満開の桜が
咲いていた。お堂には土曜日だったので、そこそこ
人がいた。祈祷の人しか堂内には入れない様子
だったので、入るのは遠慮した。外からも、仏像の
名前がいくつか書いてあるのが見えた。入って
みればよかったか。(やや暑さにやられぎみだった)

大阪の見仏はここまでで、これから京都へ移動。
ちょうどお昼頃で、すでに25度を越え、京都での
予定の二つを削り、一つにすることにした。実は
予定を立てていた時にもギリギリなので、迷った。
バテそうなので、無理に行かなくてもまぁいいや。
(本当はその削った方もご開帳だったので
見たかったんだけど・・・)また秋に来ますわ。
で、行く事にしたのは、何度も行っている東寺
京都の桜は初めてだった。久しぶりに東寺の
立体曼荼羅が見たかったから、来てしまった。
五重塔にも桜は似合う
今回は、観智院と宝物館の拝観も出来たので
やっぱり来て良かった。観智院は来た覚えは
全く無かったのだが、来てみたら、やっぱり
一度は来た事があるような気がした。
観智院脇にいた寺猫デス
宝物館の中を拝観していた時に、携帯で会話を
延々続けるおやぢがいた。仕事の指示をしている
様で、しばらく我慢したが、どうしてもうるさくて
集中して見られないので、外に出て頂けませんか?
と言ってみた。素直に出てくれたのだが、その後も
ずっと会話していたようだった。電話がかかって
きたら、外に出て会話するくらいのマナーは
持ちましょう・・・ヽ(`Д´)ノ大人なんだから。

こちらは金堂
こちらは講堂
屋根の裏だって、朱色と白と黒のコントラストが
本当に美しい。金堂も、講堂も、仏像は
変わらない迫力満点で、やっぱりいいなぁ。
この日は観光客も多くて、外人も多かった。
さすがに京都だわ。
で、新幹線に乗って東京へ戻ってきた。
今回のおみやげはコレ。
黒いおたべ
真っ黒なおたべは、黒ゴマを練りこんだ皮に、
黒ゴマあんでとても香ばしく美味しかった♪
ニッキの苦手な人にもオススメします。
お皿に並べてみたら、五重塔のようでした。w