11月10日(水曜日)
今回の旅は3泊4日、大津・京都・奈良の旅だ。
なんだか盛りだくさんにしすぎたかも・・・
「のぞみ指定席」でゴージャスに発車だ。
風邪で体調が悪く、早朝にしすぎてギリギリだったので、
朝ごはんも買えなかった。いかん、なにか食べなければ。
で、しかたなく車内販売の幕の内購入。もぐもぐ・・・
そしてちょいと寝る。初日のスケジュールは特にハードだ。
いや、この旅自体がハードかも・・・w

初日は坂本を廻って、大津泊。巡礼者御用達のすぱほてだw
京都からJR湖西線で比叡山坂本へ移動。
駅で荷物を預け・・・(; ̄□ ̄)コインロッカーに入らない!
えっと、最初に行くお寺は予約してあるので、遅れたくない。
仕方無しに、徒歩で行かれる距離なのにタクシーに乗る。
聖衆来迎寺」と言っても、わからない。
正式名称に間違いないのだが、この近辺では「来迎寺」
と言わないと伝わらないらしい。とりあえず着いた。
ここは湖国十一面観音の札所なのに、あまりガイドブックには
載っていない。こっそりしているのかと思ったら、
とんでもなかった。仏像がオンパレードだった。
とても素晴らしい仏像がズラズラ並んでいた。すごい。
予約してよかったと思いました。ε=( ̄。 ̄;)ほんとうに。
ここのお寺さんは比叡山の焼き討ちの際にも、森蘭丸の父を
葬ったお寺ということで、火を付けられなかったそうじゃ。
ってことで、仏像を含む宝物がどっさり残っている。
本堂には、中央・阿弥陀如来、右・薬師如来、左・釈迦如来の
三如来が本尊とされている。釈迦(重文)だけはやや古く、
金箔もすっかりはげている・・・と思ったら、やっぱり
鎌倉時代だった。これは多分慶派、運慶写しという感じで
すばらしくお顔がいい♪案内してくださった奥様は
お顔はげちゃってますけど・・・と笑っていらっしゃったけど。w
張りのある独特の頬の感じ、丁寧な衣の深い皺のまとめ方も
美しいです。重文の地蔵菩薩もいらっしゃった。
本堂は現在でもお葬式などに使われるそうで、
客殿は結婚式などのおめでたい行事で使われるそうです。
その間にある小さいけれど手入れの行き届いたお庭が
大変気持ちよさそう。あ、県指定だ・・・。
実はこのお寺さん、国宝も持っている。六道絵と呼ばれる
掛け軸で、地獄の恐ろしいところだぞ、と戒める絵。
でも、それはずっと博物館に預けっぱなしで、年に一度だけ
法要で里帰りしますと、奥様はコロコロ笑っておられた。
客殿もたいそう立派で、狩野派の襖絵が見られるように
開けてある。でも、部屋の中には入れないし、電気配線も
勝手にできないそうなのでうす暗い。ちらっとだけ覗く。
いくつかのお部屋の中に仏間があった。ここには秘仏の
お厨子がありましたが、開く予定は無いようです。
ここに十一面観音と日光月光菩薩がいらっしゃった。
(ともに重文)観音様は平安仏らしい素朴なお顔。
滋賀には多いタイプで、ちょっと怒った顔してる。
この場合は下から見上げると、すっと笑む場合もあるが
遠くてそれは出来なかった。
案内の奥様にお孫さんと思われる女の子が着いて来て、
入れない仏間にもどんどん入っていった。連れてって・・・w

渡り廊下にいたあまのじゃく君、なんかかわいい。w

そして、坂本の山へ向かう私であった・・・つづく。