1ヶ月ぶりに東博へ行ってきました。
法隆寺の「国宝・吉祥天画像」がお出ましになり、
それと特別展の「万国博覧会の美術」展が今日は
金曜日で遅くまで開いているので、その見学。
用事を済ませて、新宿から上野へ移動したら、
台風接近のために強い雨で改札で足止め。
この雨はちょっとつらいなぁと思って、トイレで
時間をつぶしたりしてたら、段々弱くなってきたので
急いで東博まで小走り。緑が濃くなり、蝉が鳴く中、
木々からの雨粒がバラバラと落ちてきます。
まぁ返って涼しくなって気持ちよかったかも。

吉祥天画は普段開いていない表慶館の奥の部屋で拝観。
前にもお会いしているはずなんだけど、ほとんど記憶無し。
ただ、ご朱印を頂いていたので、奈良でお会いしているはず
なのでした。この展示の部屋がものすごく暗くて、しかも
吉祥天画自体もやや薄れているため、ほとんど見えない。
単眼鏡も忘れたので、目の前にあるのに本当に見えない。
(´-ω-`)あきらめて、200円の写真集を買いました。
他にも、東塔塑像などが何体か展示されていますが、
木の人型という感じ。あまり興味をそそられなかった。
展示期間が長いので、もう一度単眼鏡を持って来ようっと。
さて、久しぶりの特別展・・・。但し、仏像は1体の予定
なので、あまり期待せずに入場。入ってすぐのあたりは
とにかく大きい陶器ばかりが並んでいます。
人ひとり、楽に入ってしまうサイズです。でも装飾は細かい。
手を抜いている感じが全くしません。とにかく繊細な細工や
筆使いです。でもサイズはでかい。
しばらくは壺などの陶器がずらっと並んでいて、その後
蒔絵や螺鈿の硯箱系、刺繍などの布物・・・
やっとキタ━(゚∀゚)━!執金剛神。剣を持った右手を振り上げ、
今にも攻撃してくるような、躍動感。まぁ仏像というよりは
彫刻美術品の方かな。拝むという感じではありませんでした。
その像の反対側にある、十二羽の鷹のインパクトがすごい。
鷹が動いて見えるくらいに、生き生きとしています。
リアルな大きさなので、今にも羽ばたきそう。
しばらく先にあった、これまたリアルな大きさのカマキリ。
これがとて~もよく出来ていて、日本人って器用だなと
思わせてくれました。なんでもない雀の絵が描かれている
小箱も、高さの部分が竹を施してあり、センスの良さが
光ります。この辺りは、ヨーロッパにもジャポニズムが
流行ということで、銀食器で有名なクリストフルや
ガラスでおなじみのバカラの花鳥風月なものが展示。
その後、きっと私の部屋には置けないというくらい大きな
油絵がどんどーんと展示。ちょっと椅子に座って鑑賞します。
いかにも西洋人の、この白い肌の色が、ふっくらと
柔らかそうです。ヴィーナスってどうしていつも、けだるそう
なんだろう?・・・なんて思いながら、終了。
ミュージアムショップに寄って、外に出るとすっかり暗く
なっていました。上野公園内は街灯があるとはいえ、かなり
暗く、先ほどの雨でぬれた猫があちこちに転がってました。
帰りのバス停がある不忍池の周りには、赤と青の提灯が
光り、怪しい雰囲気をかもしだしておりました。