木の上の鴉。 | 迷子にならない方法(模索中)。

木の上の鴉。

高い木の上に鴉が一羽。
見上げると太陽と重なって
黒い羽が余計に黒く見えた。

私が登れないその高い木の上から
鴉は何を見ているんだろう。

こっちを見るでもなく
遠くを眺めるでもなく。

なんだか
お前の事はお見通しだよ
と言われてるようで

何もかもを見透かされてるようで


心臓が鷲掴みされたかのように
痛くなった。


それを知ってか知らずか
一言残して鴉は去った。


あの一言は
何だったんだろう。



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