便利さの影。 | 迷子にならない方法(模索中)。

便利さの影。

文字を書かなくなった。
計算をしなくなった。
辞書を引かなくなった。

本当に、頭を使わなくなったな、と思う。

小学生の頃なんて、何冊ノートを買ってもらっただろう。
ジャポニカの学習帳ってやつ。
あれ、まだ売ってるのかな。
いっぱいいっぱい書いて、手が真っ黒になるまで書いて、
新しいの買ってもらうのが嬉しかった。
鉛筆も、書いて書いて、削って削って、新しいキャラクターの
絵が付いてるの、買ってもらったっけ。

計算は、何となく分かるけど(何割引きとかって書かれてるのとかは)
でも、正確な計算はしないな。
だいたい。
曖昧。
九九くらいなら言えるけど、筆算とか、わざわざ紙に書いてまでは
しないな。
繰り上りとか、繰り下がりとか、指折ってやってたっけ。
暗算は出来なかったもんで。

辞書も、捨ててはいないけど、本棚で埃かぶってら。
高かったのにね、辞書って。

読めない漢字も、だいたいで読んじゃってる。
ま、こんな感じだろう、みたいな。
小説読んでて、1つの漢字が読めなかったとしても、
そなにあらすじに困ることは無いからな。

ぶっちゃけ、書けない漢字なんて山ほどある。
読めても書けない。
もしかしたら、昔書けてても、今書けない漢字あるかもしれない。
いや、ある。
確実に。



でも、生きてる。
生きれてる。


便利になったんだねぇ。(しみじみ)


ナビがあれば、地図見れなくても、こっち行け、あっち行けって
行ってくれるし。
PCあれば、だいたいの事は調べられる。
携帯あれば、いつでも連絡取れる。
レンジがあれば、何だって食べられるよ。火、使わなくてもさ。
チンすれば、良いんだもの。


便利になったお陰で、人間は時間をもっともっと使えるように
なったんだろうね。

うん。


うん。



でも、余計な事考えるようになっちゃったかも。自分は。
時間がかつかつだったら、余計な事考える暇が無いはず
だもの。
でも、うだりうだりと考える、という事は考える時間が出来た、
という事。
それはそれで良い事だとは思う。

まね、良い事ばっかり考えられたらね、良いんだけどね。



いっぱいいっぱい考えたら、脳にしわしわ、出来るかな。

んーーーにゃ、出来ないね。

自分の脳は、つるっつるの自信があるな。



きっと、暑さで溶けかけているはずだわ、この脳。






かと言って、今の生活を変えられるか、と言ったら無理だわさ。
PC無かったら、
携帯無かったら、

・・・・・・・・。

前は持ってなかったのにさ。

慣れって、怖いねぇ。