蟻。
侮っていた。
いや、マジで。
蟻。
そこいらを、わらわらわらわら、うろちろうろちろしてるだけだと。
危害なんぞ、加えられない、と。
昨日、蘭の株分けをした。
蘭は、花が甘い蜜を持っているせいか、蟻の格好の餌。
毎年花が咲く頃には、けっこうたかられてる。
それは、花が咲く頃に、その匂いに誘われて、あちこちから
やってくるのだと思ってた。
ところがである。
蘭が大きくなり過ぎて、ぱっつぱつになった鉢から、
むぅぅぅっと蘭を引っこ抜くと・・・・・・・・・。
わらわらわらわら。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
蟻の大群。
そう、蘭の鉢の中に、巣くっているのである。
それも、こまーーーーぃ方の蟻。
2ミリとかくらいの。
それが、まーーーー、おっそろしいくらい出てくる。
辺りが真っ黒になるくらい。
少々鳥肌モノだ。
数匹なら何とも思わないものの、あれだけ集まられると、
背筋が寒くなる。
ま、少し放置したら出て行くだろう、と思い、しばし放置。
さてやるか、といじりだしたら、蘭の根っこから、まだまだ
出るわ出るわ。
向こうは、家をいじられて、壊されて、怒り沸騰。
諸悪の根源のぁたくしによじ登ってくる。
で、噛む。
噛む。
噛む。
ちっちゃいくせに、これまた痛い痛い。
払いのけながら、作業を続ける。
ま、何とか蟻の復讐に耐えながら、作業終了。
で、今日。
手の甲に赤いぽつぽつが多数。
そう、蟻の噛んだ跡。
痒いとかそういうのは無いので、助かったものの、蟻の力を
侮っていたと、思わされる。
あんなにちっちゃいのに。
家を壊された恨みは、ちっちゃくても恐ろしい。
命ある物、決して侮ってはいけない。