横浜市保土ケ谷区の聖隷横浜病院(300床)が、院内感染予防を目的に、エイズウイルス(HIV)の感染の有無を調べる検査を入院患者のおおむね全員に患者の自己負担で実施していたことが10日、分かった。厚生労働省の「一律的な検査は不適切」との指摘を受け、該当者約五千人に検査費を返金する。

 同病院によると、HIV検査は未成年者を含む入院患者のおおむね全員に同意を得た上で実施した。治療目的ではないため、検査費約1300円は保険適用外となり、全額を患者の自己負担としていた。該当する患者数は、3年間で少なくとも約五千人に上るという。

 厚労省関東信越厚生局神奈川事務所が今年1月に行った調査で「半強制的になっている可能性がある」と指摘。自主返金と事実の公表を促した。

 病院側は「医療従事者への感染予防に成果があった。同意を得ていたが、検査費は病院で負担すべきだった」と指摘を認めているが、これまで事実関係を公表していなかった。公表が遅れている理由については「該当する患者数の調査に時間がかかった」と説明している。

【関連記事】
「HIV検査を受けに行こう!」蒼井そらさん厚労省で訴え
エイズ検査ピーク時の25%
「W杯はエイズ啓発の好機」
中国、HIV感染者の入国解禁 万博控え対外アピール?
W杯でエイズ拡大懸念 売春合法化求める声も

菅首相会見詳報(4)「取材受けることで政権運営行き詰まる」(産経新聞)
釜山少女暴行殺害:昨年の児童強姦未遂もキム容疑者の犯行か
菅首相会見詳報(3)「仙谷氏は煙たい存在」(産経新聞)
海ほたるで拳銃自殺 千葉(産経新聞)
検察のつめ甘い…裁判員裁判で初の無罪判決(読売新聞)