土日は、どうにか持つ。
来週は、雨である。
前日に、当たりも何もなかった江戸川に、確認のため連投した。
農薬・除草剤の確認である。
除草剤は、3週間ほどで失せるが、それまでは生き物たちには毒である。
毒が入っているので、食欲が湧くはずもない。
連投をかけて、また音沙汰がないのなら、上流の田んぼのせいである。
田植えをすると、同時に除草剤をまく。
数年前まではなかったが、いい除草剤が出来たのだ。
稲の根っこまでは届かない、表土だけに幕を作る除草剤。
でも、毒である。
生き物世界は、死ぬことはないが、体調不良になる。
食欲は湧かず、よって釣りにはなれない。
その除草剤確認に行ってきた。
エサを打てども、浮子は動かない。
魚のモジリは出ていたが、ハネに近い。
苦しいのであろう。
お昼を食べているときに、エサをすり抜ける魚の気配がした。
もしかしたらと、食事を終えて、エサを打つ。
そしたら、浮子が動くのである。
その次のエサに、落ち込みで食いついた。
合わせたら乗ったが、大きいヘラブナである。
帰ってきているのは、お母さんヘラブナ。
かなり大きいと感じた。
一気に沖にのされ、1号のハリスは切れた。
軽く合わせたつもりだが、浅い場所なので、横逃げしたようだ。
こういうときは、大体、切れる。
群れもろともいなくなったようで、その後は、当たりも出ない。
食欲がないけれど、落ちてきたエサに、飛びついたのであろう。
こういう当たりしか、汚された川では出ない。
エサを打ち返したが、当たりにはならず、この1回のみであった。
その後は、待っても、エサを小さくしても、当たりにはならない。
他の魚たちも、食欲はないようで、待っても食べてはくれなかった。
岸辺に顔を出す、ボラの稚魚も見えない。
除草剤の毒気は、まだまだ、強いようだ。
みんな、食欲が湧くまで、待つのであろう。
そして、除草剤の影響が出なくなるまで、待つ。
あと1週間である。
その頃には、毒気も流されて、いつもの川に戻りそうだ。
それにしても、よくぞヘラブナが食いついたものだ。
ヘラブナのお母さんは、毒には少し、強いのかも知れない。
来週の雨待ちである。
雨で、除草剤が流されれば、元の江戸川が戻って来る。
雨に、期待しよう。