仕事が 引けて きみが出てくるの 待ってた


ずっと 待ってた


待ってた



 「出てこないなぁ…」

 「金曜日で、月末だから、忙しいのかなぁ…」



ぐるぐる頭を回して ぐるぐる回り


そのうち くるくる心が 空回り



 「来るかなぁ…来ないのかなぁ…来る!」

 「やっぱ、抜けられないのかなぁ…来ない?」



こんな風に する抜けちゃう きみ


約束してたわけじゃないけど 空振りみたい 



 「金曜日の夜は、忙しいんだ…いつも」

 「もう少し、待とう…来る!」



来るくるくる 


こんがらかっちゃって くるくる来る



 「あっ、雨!」

 「いいやぁ! 濡れて、頭、冷やそう…」

 「居なくなるわけでも、ないんだからさぁ」

 「いつか、きっと、来る!」




雨の中を 上を向いて 走ってく


大粒の雨が 眼鏡をたたいてる





こんな風に振り回されて でも 悪い気分じゃない


濡れねずみになって 頭をぶるぶる


あったかい雫が 飛び散った   金曜日の夜