ゴロゴロ… ゴロゴロ・グヮーン…


     「きみ、雷様、嫌い?怖くない?」

   「ううん、嫌・嫌・嫌…怖い!」

     「そんなに、嫌?」

   「…嫌、すごく嫌・嫌…」

     「そ~か。じゃぁ、雷様が来たら、僕が守ってあげるよ」

   「ほんと…?守ってくれるん?」

     「うん」



遠雷が轟始めていた


きみは 言葉もなく 近くに くっついてる




嫌いなものは 「嫌い!」 「嫌!」 と言えるきみは 素敵だよ


好きでもないのに 「好き!」 なんて 言わなくて いい


言って欲しくない



そういう きみのこと すごく 好きなんだ 


素直で 素敵なんだ




  きみ 僕のこと 好き?