Nothing to complain of
朝食の時、窓の外を見たら、ヤマガラが置いてやった餌をついばんでいた。庭はもう新緑の風景!妻はいつも作ってやるスープを飲みながら、「今朝のスープも美味しい」と一言。
静かな朝の風景。長い間、その時々様々な心配事を抱えながら暮らして来たが、このところ、平和な日々が続いている。
今、幸せかもしれないなと、ふと思った。
その時急に頭に浮かんで来たのは、”Nothing to complain of”という英語の一文。
高校二年生の夏、英語の勉強のため、先生から勧められたのが、”Goodbye. Mr.CHIPS”という、イギリスの作家 JAMS HILTONの書いた作品。
サイドリーダーのつもりで読み始めたが、その魅力にたちまち引き込まれてしまった!
その本の冒頭の章のタイトルが、”Nothing to complain of”であった。訳すと、「不平不満は何もない。」とでもなるのか、と当時思ったが、うまく日本語にならなかった!主人公のチップス先生が今の自分の生活を評して言った言葉だが、その心境がわからなかったのだ。
でも、今朝、チップス先生の心境が46年経て突然わかったような気がしたのだ。
何もないが、心配もない、こういう今の生活を言うのかもしれないと。
結婚41年目で初めて感じた気持ち。やっと静かな生活を手に入れたかも?という感じ。
”Nothing to complain of”