先日、異動の話を書いた。
それに絡む、とある出来事。
私の席の正面には、別部署のSさんが鎮座してた。
私の部署は2名のみ(別の事業所には4人いる)。
Sさんも自部署は彼1名だけだったので、3人で机をつき合わせていた。
Sさんは私より年齢が(恐らく)10は上の方、思えば私が入社した頃から何かしら縁があった。
部署が一緒になることはなかったけど、何かの勉強会とか、講習会とかで一緒することが多かった。
技術屋同士、技術話に花を咲かせることはしょっちゅう。
今の席に移ってからも色々アドバイスもらったし、意見交換も頻繁にしてた。
山ほどお世話になった。
その方が。
一昨日、唐突にいなくなった。一言の挨拶もなく。
定時になって席に戻ってみると、Sさんの席が妙に綺麗。
社内メールには、Sさんからのご挨拶。
3月末で退社すること、実質的には今日が最後の出社だったこと。
簡潔な文章で綴られ、最後にひとこと
『お世話になりました』
と。
しばらく、呆然。
今朝、普通に会話したのに。
確かに片付けはしてたけど、でも多分異動に絡むことで、その準備を始めたんだろうなあくらいにしか思ってなかった。
周りの人達にも聞いてみたが、私と同じく、一様に驚いていた。
誰にも挨拶していかなかったらしい。
自席をきれいさっぱり片付けて、メール1つポンと入れただけで。
Sさんはいなくなった。
ここからフっと消えたかったんだろうか。
いなくなる人間は後腐れ無く消えるのみと。
そんなことを思ったのだろうか。
あるいは次の段階へ向けて早々に歩き出すべく、思いを残したくなかったんだろうか。
今となってはそれを聞き出すことも出来ない。
年度末は色んなものが動き出す時期。
これもその一つにしか過ぎないのかも知れない。
でも、それだけでは済ませたくはない、出来事。
私自身も、人のことを考えてる立場じゃなくなるかも知れない。
どんな別れがあろうが、出会いがあろうが、思いがあろうが。
自らの行く先を考えないといけない。
ここで生きて行くために。
それを暗に言いたかったのだろうか。
Sさんの新たな旅立ちが順風漫歩であることを祈るばかり。