Cさんが行って半年が過ぎた。
関わりのあった方々は多分皆そういう思いだろうけど。
私も様々な後悔が募ったまま。
その中のひとつに。
<牧野エリさんのCDを貸してあげられなかった>
というのがある。
どのような御方なのかは、彼女のHPへ行ってみて欲しい。
演劇仲間を通じて彼女のCDを紹介され、一発で気に入って。
インターネットで購入し、その時にメールのやり取りをして知り合った次第。
知り合いと言っても、実はメールのやり取りを少々した程度なのだが。
それが一昨年の話。
昨年、Cさんが演出した某舞台に、私も参加していた。
そのエンディングに、彼女の曲を使いたいと思った。
曲をCさんに聞いてもらう。
Cさんは即オーケーをくれた。
思わずガッツポーズが出るくらい嬉しかった。
あの舞台のエンディング、稽古で見た瞬間、なぜか「この曲しか無い」と思ったのだ。
その後、エリさんに曲を使うことをメールで打診。
果たしてどんな反応があるのか・・・返信が来るまでの間、もう落ち着かないったら。
そして意外な返信。
「何回もメールを読み返して、泣いてしまった」と。
「自分の曲がそういう形で使われることが、とても嬉しい」とも。
このメールを読んだ私も何だか感動してしまった。
そしてあの舞台は、エリさんの曲で3度幕を引いた。
『夜の奇蹟』。
この曲をエンディングに決めたとき、Cさんは私に
「この人のCDあったら貸してくれる?」
と言ってくれた。
もちろん私は快諾した。
だが、いかんせんCさんも私も多忙を極めており、なかなか貸せぬまま時間が過ぎて。
あの日を迎えてしまった。
ゼッタイにCさんなら、エリさんの曲を気に入ってくれる。半ば確信だったこの思いは、その着地点を失って、虚空へと消えていった。
色んな後悔があるけど、そのほとんどは溜息と共に吐き捨てることが出来る。
でも、このことだけは、ずっと残ったままだ。
だからこそ。
今自分が出来ることにもっとどん欲になろうと決めた。
もうこれ以上、後悔しないように。
全てが「奇蹟」なのかも知れない。
Cさんと出会えたこと。
エリさんと知り合えたこと。
Cさんが手がけた舞台に、彼女の曲を使ったこと。
彼女の曲の中で『夜の奇蹟』がとりわけ大事な曲となったこと。
私が、改めて走り続けようと決心したこと。
今年のゴールデンウィーク。
エリさんが参加されるライブイベントを見に行くことにした。
知り合って足掛け3年。
「曲」という接点しかなかったけど、ようやく直接会えそう。
いや、何としても行く。
そして彼女の生の声を、話を聞きたい。
時間があるかどうか判らないけど、私も語りたいことが沢山ある。
Cさんのこと。
私のこと。
舞台のこと。
エリさんのこと。
曲のこと。
その時間はきっと、私にとってかけがえのない『奇蹟』になる。そう感じる。