前回の審査腹腔鏡手術の検査結果を聞いた外来の日の夜、詳しくお母さんに伝える為に電話した。


もちろん、審査腹腔鏡手術の当日もパパから、無事手術が終わったことや、わかってる範囲での結果は報告していたけど、


外科の先生のお話と病理検査の結果など踏まえて改めてお母さんと話した。


母はそれはそれはもう、電話越しでも伝わる程喜んでくれた。

「⚪︎⚪︎ちゃん(私)よかったねぇ!!!あぁー本当によかったね!!!めっちゃくちゃ嬉しい!!!ほんまによかった!!!」

と、何度も何度も言ってくれた。


私「でも、、、、胃の全摘手術、、、怖いし、取りたくないなぁショボーン


母「何言ってるんよ!!手術できるようになったんやから、悪いものは取ってもらいなさい!!取ってしまった方がいいよ!!!」


私「でもさぁ、、、こんなに食べれてるのにさぁ、、、身体どうなってしまうんやろ、、、食べるのもお酒も好きやのにさ、、、」


母は、言葉にはしなかったけど、


私は手術出来ないけど、手術できるんやからいいやん


って言ってはないけど、心ではそう思ってるかもしれないショボーン


母は膵臓癌ステージ4。


二人三脚で一緒にここまで治療してきた。


たしかに母も転移しているから、同じ手術不可だった。


そんな母からしたら、取り切れる癌細胞があるなら、手術して取り除いて健康な体になって欲しいと思うに違いない。


わかる。そうやんな。うん。わかる。



そんな母との電話のやり取りを横で聞いていた父が次の日電話をしてきて、


父「体大丈夫か??」


私「うん。大丈夫やで。」


父「お母さんはああ言ってたけどな、お父さんは何とか全摘しなくていい方法はないんかなと思ってるんや。神さんにも頼んでる。どうかこのまま手術せずに止めてもらえないかとな。お前が可哀想やと思ってるんや。」


私「うん、、、私も取りたくないなと思ってるんやけどさ、、、」


父「お前、胃なんか取ってしまったら、体力も落ちてしまうし、、、大丈夫なんか?医者が間違ってたりとかしてるんちゃうんか??こないだのお前の食べっぷり見てたら、もう治ってるんちゃうかとお父さん思うんやけど、、」


父が父らしいこと言ってきた。


確かに私の食事の姿を見てたらそう思うと思うくらいよく食べれてた。


父は根っからの病院嫌い。お医者さんも苦手。


そんな父が言いそうな言葉だった。


でも、母のあっけらかんと「そんなんとってしまえばいいやん!」と真逆の「他に取らずに済む方法はないんか」という言葉。


私の心も揺れていただけに、どちらもありがたいけど、どちらにも反発の思いもあった。


母にはそんな簡単に言わんといてよー!


って言ってたし、


父にはいやー、取らないと5年は生きられないみたいでさ、、、。


と。気持ちが行ったり来たりしてた。


2人ともの思いはちゃんと私を思ってのことだから、責めれないけど複雑だった。