消化器外科の先生の説明を聞いた時、会話の中で


ハッとするやりとりがあった。


一通りの審査腹腔鏡手術の検査結果を聞いて、消化器外科の先生が


👨‍⚕️「⚪︎⚪︎さん、ここまで本当に抗がん剤治療がんばったね。僕たちがやれること、調べて審査して環境を整えました。この胃の全摘手術をするかどうかを決めるのは⚪︎⚪︎さんです。どうする??」


👩「え、、、?しなきゃいけないんじゃないんですか??他の道があるんですか??」


👨‍⚕️「もちろん、胃全摘をしないと癌が身体に残ったままだから、きっと5年ともたないと思う。でも、胃を取るという大きな手術ももちろんリスクはある。手術による合併症や取った後の体力低下はもちろん、その病理検査次第ではまた治療も変わってくる。それも含めて決めるのは⚪︎⚪︎さんだよ。」


👩「、、、、。正直、今こんなに元気でたくさん食べれてるので、胃を取る事が悲しくてしかたないです。ほかの方法があるなら聞いてみたいですけど、それ以外は無いんですよね?」


👨‍⚕️「人の人生や、死生感はそれぞれ違うから僕たちから必ず治療や手術をしなさいと言うことはないんだよね。あくまでも患者さんが望まないと僕たちは何も出来ないからさ。もちろん高齢の方とかだと、手術をする方が体力おちてダダダっと悪くなってしまう人もいるのはいるし、若くても治療を望まない人も中にはいるから。その人その人の考えがあるから。」




こんな会話の中で、私は手術はしないといけないものだと思い込んでいたけど、


違った。


先生は強制してない。


あくまでも提案だった。



もちろん、娘の為に、自分の為に、家族の為に生きたい。まだ死にたくない。

だから治療も頑張ってきた。


病気が見つかってなんだかんだでがむしゃらに約10ヶ月抗がん剤治療してきた。なんでかなんて考えず、やらないと死ぬと思ってたし。


でも、ここへ来て、はい、じゃあどうする?と聞かれて、いやいや何のための10ヶ月だったんだという気持ちもありつつ、


胃を取る恐怖や不安を思ってたけど、


一旦冷静になれた一瞬だった。


そして、改めて先生達の仕事の一面が見たような気がした。


そうだよなぁ。確かに当たり前だけど先生達は無理矢理治療してるわけじゃないし、断ることもしない。


患者が治療を望まないと成立しない


本当そのままだった。


わかってたようで


なんだかハッとしました。



頭のどこかで、私が全摘手術は受けませんと言ったら先生は説得してくれるのかな?と思ったけど口にはしなかった。


きっと止めないだろうし、止めれないし。



患者と先生と色々な想いが交差したような瞬間だった。



ここへきて、なんだか突き放すような言葉にも聞こえるけれど、ドラマのような感情のままのセリフでもなければ、決して僕はどちらでもというような冷たさも無い。


でも、これが現実で受け止め、考えて答えを出さないとダメだと思った。



👨‍⚕️「⚪︎⚪︎さんはまだ若いから手術の後の回復は早いと思うよ。娘さん達の大きくなった姿見ないとね。そして仕事の復帰も早いと思うよ。よく考えてね。」




これが先生の最大限の応援なんだろうなと受け取った。