腹膜播種


感じで書くとなんかよく似た字が四つ。


病気になって初めて耳にした言葉。


私の場合はスキルス胃癌だから、胃の腫瘍(スキルスは胃の壁を浸潤している癌だから、壁)から臓器を突き破って溢れ漏れた癌細胞が、お腹の中で花の胞子のように散らばり


腹水の中で浮遊する。


そして、その浮遊した癌細胞が腹膜に着き、播種となる。


最初は臓器への転移がなかったから、良かったと思っていたけれど、


主治医の先生曰く、腹膜播種のほうが厄介なんだよと。


臓器の裏や、腹水の中に目に見えていない癌細胞がたくさんいて、散らばっているから見つけにくいし、ややこしい。


らしい。


なるほど。そういうことだったのか、、、。


臓器の転移だと、まだ臓器の中でしばらくは留まってくれるから、臓器の方がよかったと言われた。


スキルス胃癌は腹膜に転移することが多いらしく、小さい腹膜播種はCTにも映らず、検査でも見つけにくいと。


あかんやーんびっくり💦


改めてこわ💦



そして今回腹膜播種が消えたのか聞いたら、


お薬が効いてかさぶたのようになってるんですよ。

と聞いた。


かさぶた?!瘡蓋?!


へぇーびっくりびっくりびっくり

全くなくなってるのかと思いきや、抗がん剤によって叩かれて、瘡蓋のような状態になっているそう。


そして、そこから細胞を採取して病理検査は出す。 

手術から10日ほど経って、改めて病理検査の結果と告げられた。


腹水からも、播種も癌細胞は陰性でいなかったよ。


と。


嬉しかった。


両親も家族も親友も喜んでくれた。

私も嬉しかった。


先生の1人が「キツイ抗がん剤をよくここまで頑張って続けたね。本当によかったね」と言ってくれた。


なんだかこの言葉にすごく努力が報われた気がした。


泣けた。


キッチンでえずきながら、娘のご飯の準備をしていたり、ビリビリと痺れを感じたり、、、


頑張ってよかった。