北海道は札幌市の南、千歳市との間に恵庭市という人口約7万人の市があります。
この恵庭市内から西へ向かうと、盤尻という山中の道路を通って、北は札幌市南区、南は千歳市支笏湖へ通り抜けられる道路があり、恵庭岳公園線といいます。
この道、恵庭渓谷という複数の滝が点在する観光スポットを通っていて、紅葉時期には多くの観光客が訪れており、コロナ禍以前は海外の観光客も多く訪れていたようです。
さて、ここ周辺にはいくつか自然豊かなスポットが有り、「白扇の滝」「ラルマナイの滝」「三段の滝」という滝、また「漁川ダム」というダム湖もあり、全て回ると半日くらいはじっくりかかります。
ここ周辺はいくつもの河川が合流したりしており、ここ何十年かで道路含め様相が大きく変わってきており、平成26年の豪雨災害では支笏湖周辺だけではなく、この恵庭渓谷周辺でも被害が出ました。
今回は、災害発生当時撮影した写真も交えてご紹介しようと思います。
※本記事で掲載する写真は、特に但し書きがない場合2022年8月撮影のものになります。
1.漁川ダム(えにわ湖自由広場)
自由広場上の堤防
ダム堤防から自由広場を見下ろす
ダムの様子
ダムの案内看板
自由広場からダム堤防への道
余談ですが、私が小学生の時、社会見学の一環としてこのダム下の施設を見学したことがあり、
その壮大さと得も知れぬ恐ろしさに当時強く興味を惹きつけられました。
私が現在ダムを訪れるのが好きなのは、これがルーツです。
2.白扇の滝
3.ラルマナイの滝
白扇の滝から恵庭市内方面に少し下ったところに駐車場があります。
ラルマナイの滝鑑賞用の橋(奥側から駐車場側に向けて撮影)
駐車場から少し歩くと橋があり、ここからラルマナイの滝を見られます。
橋の上から見たラルマナイの滝
川に横たわる倒木
橋を渡るとすぐに通行止めになっています。
以前はここから先は遊歩道が整備されており、後述の三段の滝へアクセスできたようですが、
土砂崩れ等により何年も前から通行止めです。おそらく解除されることはないと思われます。
遊歩道の名残はほとんど残っていないようです。
ここで一度駐車場に戻り、道路を徒歩で少し恵庭市内側に歩くと「清水橋」「ラルマナイ郷橋」という2つの橋がかかっており、ここから下を覗くと、先ほど通行止めだった遊歩道の名残を確認できます。
橋から遊歩道の施設跡を覗く
この円形のスペースには、以前東屋のような腰を下ろす場所があったようですが、
現在は見ての通り何もありません。
ちなみにこの周辺は2014年に大きな大雨災害に遭い、あちこちで被害が出ました。
部分崩壊した円形スペース跡 2014年10月撮影
2014年当時は円形スペース内にはベンチと囲む柵が残っていました。
円形スペース右側の遊歩道跡付近に横たわる流木 2014年10月撮影
4.三段の滝
ラルマナイの滝駐車場からさらに恵庭市内方面に少し進むと、小さな入口があります。
駐車場はなく、何故か東屋と駐輪スペースがあります。
ラルマナイの滝駐車場からそれほど距離もないので、そっちに駐車して徒歩で来るといいと思います。
東屋そばから下へ降りる階段があるので、降りたあと左に進みます。
三段の滝橋の下
先ほど通った橋の真下に出ます。
平成26年9月11日、大雨により支笏湖周辺が災害に見舞われましたが、
その際にここ周辺も大きな被害を受けています。
三段の滝を望む
案内看板
源義経に関わる伝説が残っているようです。
三段の滝橋の橋脚
川を挟んで対岸、橋脚左の遊歩道跡
川の対岸には、明らかに人工物なコンクリート基礎と遊歩道手すりのようなものが見えます。
前項ラルマナイの滝にて説明したように私は2014年にもこの場所に来たことがあり、先の災害によって当時ここには衝撃的な光景がありました。
横たわる橋と樹木(パノラマ撮影)2014年10月撮影
流れ着いた橋の残骸 2014年10月撮影
流されてきたと思われる方向を望む 2014年10月撮影
大雨によると思われる、コンクリートの塊のようなものが横たわる
上写真と比較できる似たアングルの現在 2022年8月撮影
接近禁止の案内看板 2014年10月撮影
このように、当時は散々な状況でしたが
先日、つまり2022年訪問時は何の形跡もありませんでした。
こんな巨大な橋をどうやって撤去したんだろうか。