あべのハルカス美術館『尾張徳川家の至宝』を見てきました。比較的空いていましたが、着物を着たおばさん4人組が結構喧しかった。(女三人で姦しいというが、女4人では何というのかな?)

 

展示品は、

武具(徳川義直着用の銀溜白糸威具足、大坂落城で焼けるも再刃され家康の所有になった名物脇差/鯰尾藤四郎、家康・義直所持の刀/銘村正、火縄銃など)、

茶道具(一休宗純筆賛「雨中漁舟図」、唐物茶壷/銘金花/大名物、青磁香炉/銘千鳥、織部筒茶碗/銘冬枯など)

能道具(能面、狂言面、紫地鳳凰文長絹、桐に鳳凰図中啓など)

香道具(香木、香合 など)

婚礼調度(小袖、貝桶/合貝、井筒蒔絵硯箱、百人一首かるた、など)

特別公開(現存最古の源氏絵である国宝/初音蒔絵旅櫛箱、三代将軍家光の長女千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝/源氏物語絵巻)

 

展示品はさすが御三家の尾張家所有だけに、豪華絢爛な大名文化を示している。

珍しいのは、「青磁香炉 銘 千鳥」。この伝説は、天下の大泥棒の石川五右衛門が、豊臣秀吉の(伏見城あるいは聚楽第の)寝所に忍び込み、香炉を盗もうと(あるいは秀吉を暗殺しようと)したそのとき、蓋についた千鳥が鳴き、捕まってしまった話。

また、徳川家に仇名す村正の妖刀が尾張徳川家にあるのも面白い。