日本フィルハーモニー交響楽団第757回東京定期演奏会

指揮/カーチュン・ウォン[首席指揮者]
ピアノ/児玉麻里、児玉桃

チナリー・ウン/グランド・スパイラル[日本初演]
プーランク/2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
コリン・マクフィー/タブー・タブーアン
ドビュッシー/交響詩《海》

15分の休憩を挟み2曲ずつ。
2台のピアノの移動があるので舞台転換に時間を要する。
そのつなぎをカーチュン自らマイクを握った。
プーランク以降はガムランに関係があると言っていた。

ウン氏はカンボジア出身アメリカ在住。
日本の祭のような音も聞こえるし、バーンスタインのようなハーモニーも聞こえるモダンな曲。
プーランクとマクフィーは児玉姉妹のピアノ。
現代曲を得意としているだけあり、納得の音色を聴かせる。
マクフィーは、ガムランと西洋音楽が交わるとこうなると。ミニマルミュージック風のカッコ良さがある。
ドビュッシーはゾクゾクとする艶めかさがある一方、もう少し丁寧にも出来たと思った。

アジア人の作品を、アジアの指揮者アジアのオケで聴けた。
アジア人として、ストンと落ちる演奏だった。

遠くに見えるので確かではないが、パーカにはN響の竹島さん、セカンドVnトップにはかなフィルの直江さんが見えた。