面接の英語 | 英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。映像授業・出版中心生活へ。映像コンテンツ、本の執筆、講演
、講義などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。

四年前ぐらいから、教師時代を含めればずっと英語の面接対策を担当してきました。

面接の英語は一般的には予備校では嫌煙される内容です。

一番の理由は「ボランティア」だからかもしれません。ほとんどの場合、面接の英語対策は信頼関係の上に成立する無償の指導という事になります。または、ポジティブに考えれば、普段いただく講義のペイに含まれているという見方をすることも可能です。

プロだからペイなしじゃやらないという人もいるくらいです。(それは半分合っているのも事実で、僕も社会人の方からはそれに見合った金額をいただいています)

いずれにせよ、予備校の先生があまりしたがらない対策を引き受ける理由は何か?

それは、2つの理由があります。

まずは僕自身面接対策が必要だったからです。受験生の頃、学校の先生や昔の塾の先生に頼んでやってもらいました。英検準一級を高3でクリアしたり、(公募はダメだったものの)第一志望の上智大学の一般入試で最後合格したり、と面接は大学合格に必要だったのです。平たく言うと、恩返しと言えるでしょう。実際に推薦も含めると、面接のウエイトも高い大学はありますので、以前に比べると面接もバカにできません。

もう一つは教育的な側面です。

「個人の可能性」を引き出せるのが面接の英語対策だからです。面接では「志望動機」はもちろん、「好きなこと」「長所」「短所」さらには社会問題に関する意見まで、「話す小論文」とも言える試験なんです。すると、最初は全く世に関心がなかった生徒がみるみる新聞読んだり、自分と向き合ったりして、「自分とは何か?」「社会とは何か?」を考えられる教養ある人になっていくのを目にします。

面接指導になると、正式な講義ではないのですが、「合格」「不合格」が目の前でわかります。つまり、かなり責任重大です。正式な講義ではなくとも、責任がある以上、僕もできる限りのサポートをする事になります。これまで、やはり面接100パーセント合格ということはありません。

しかし、確実に面接を通して合格していく生徒や成長する生徒はいるのです。また、昨年も医学部や英語科・国際教養学部を中心に、大学合格に役立った生徒も複数名いました。

プロはペイをもらう、これは真実です。

見てくれている人はいるもので、僕の場合「面接の英語」から大学生や社会人の方からペイをいただいて指導するケースが増えました。

それに、最近は予備校からも指導手当をいただく機会も増えました。

プロは「ペイを生み出す」と考えることもできるのです。

「予備校講師」という仕事が過渡期にある中、僕も新たな進化を見せていきます。次は留学の話なんかを書こうかと思います。