今回はこの本についてお話しします。

 

 

『貞観政要』は、名君として知られる、唐の第2代皇帝・太宗の言行録をまとめたものです。

 

北条政子、徳川家康、明治天皇など、時の権力者達もこの書を学んだと言われており【世界最高のリーダー論】と言っても差し支えありません。

 

この本は、ライフネット生命の創業者である出口治明さんが貞観政要の要点を解説している入門書です。

 

この入門書を初めに読んで、次に貞観政要の現代語訳を読んだら、更に理解が深まることでしょう。

 

貞観政要の中で繰り返し言われているのが、

 

①組織を治めるには、まず自分を治めよ。

②諫言してくれる部下を近くに置け。

 

ということです。

 

リーダーの姿勢はチームの姿勢にも反映されます。

 

なので、リーダーはまず自己修養をすべきです。

 

ですが、リーダーも人間です。

 

時には気が緩んでしまったり、判断を間違えてしまうこともあります。

 

そんな時に諫言をしてくれる人間が近くにいたら、道を間違えずに済みます。

 

リーダーは道を間違えないように自己修養する。

道を間違えた時の補正装置として、諫言してくれる部下を持つ。

 

このふたつによって、半永久的に健全な組織運営を行うことができます。

 

リーダーはリーダーシップを磨く必要がありますが、部下側の役割も重要です。

 

部下側は適切な諫言ができるように、フォロワーシップを磨く必要がありますね。