谷川俊太郎作「くり返す」を知っていますか?


“命はくり返せない”、つまり死んだら生き返ることはできない、という、当たり前なんだけどとても胸に迫る詩です。

でも、この詩を初めて読んだ時(10代)は、命の大切さ…みたいなものを漠然と感じていただけでした。

今、40近くなって思うのは、くり返すことができるって幸せなんだな、ということです。

若い時は、やったことのないことをやること、見たことのないものを見ること…という、初めての経験を増やすことに価値があると思っていました。

でも歳を重ねると、まじで永遠なものなんてないな…って日常的に思えてくるので、くり返すことができること、極論を言えば昨日と同じような今日を過ごせることも、有り難く感じられるようになるんですよね。

くり返してるんじゃなくて、くり返すことができているいんだなって。

桜も、そう。
今年も見れたなあ、っていう感慨がありました。

お花見をする父。