上野千鶴子が結婚していたとかどうとかで炎上していたのを知らず、



とりあえず「反論」とされる婦人公論を読んでみました。



上野千鶴子の著書は15冊くらいは読んでいます。
自分のもやもやの言語化をしてくれている…と何度思ったかわかりません。
彼女の主張に完全に同意!というわけではありませんが、同じようなことを考えている人がいるというだけで励まされてきました。


まず思ったのは、彼女は確かに結婚制度に否定的ですが、おひとりさまの教祖ではないのでは?ということでした。
恋愛に奔放で、いかにもモテそうで、男がいなくても全然生きていけそうだけど、男なんていらない!というイメージはなかったので。
パートナーがいてもおかしくないし、それが不倫でもおかしくない、とは普通に思っていました。
それは彼女の著書や発言を少し深く追えばわかることだと思います。


そして、これは婦人公論を読んで思ったことですが、この国で大切な人を看病し介護し看取る場合、「家族」でないと本当に厄介だなあ…と。
病院への説明、役所への手続き、全てが「家族」でないとスムーズに進まない。
結局その便宜のために上野千鶴子はパートナーの死の直前に結婚したようで、パートナー側が彼女の不便を思って彼女の姓に合わせたとのこと。
そうなると当然、死亡届のパートナーの姓は“上野”になります。それを見て彼女は愕然とした、というようなことを書いていて、それが何て言うか…自分の改姓ではなくパートナーの改姓に愕然としたっていう、それがパートナーへの敬意や愛情をすごく感じて痛切でした。


私も結婚制度って何であるのかなってずっと思っていますが、そもそも“選択的”夫婦別姓すら認められないのは本当に謎です。それで少子化で騒いでいて…
でも、岸田内閣は叩かれまくりながらも色々変えようとしているので、いきなりポーンと夫婦別姓OKになったりしないかなと、楽観的すぎますが思っています。