[経世済民]という言葉があります。[経国済民]とも言います。

この四字成句の出展は昔の中国で、東晋・隋・唐の文献に。たまたま私が高校3年の時、漢文の実力テストに出題されたので今でもはっきり記憶に残っている。


「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」


「経済」の意味はもともとそういうことなんだろうか。今の日本で経済というのは英語の訳で、漢文の「経世済民」とはニュアンスが違うように思います。economyを新コンサイス英和辞典で引くと、


1.倹約、節約

2.経済、理財        とあります。


私の感覚では経済=理財がいちばんぴったり来る。それが悲しい。


2月16日のNHKニュース7で、

「2014年10~12月期の、国内総生産(GDP速報値は物価変動の影響を除いた、実質の季節調整値で前期比0.6%増、年率換算で2.2%増。2014年4月の消費増税後では、初めてのプラス成長となりました。」

とNHKの貴公子武田真一アナウンサーがにっこり笑って読まれました。

その微笑み、却って「ほんまかいな、その話?」という気持ちにさせられてしまった。なんか無理しているような・・・、考えすぎかな。「やっとアベノミクスの正しさが数値としても表われた始めたぞ!」と言わされているような不自然さを感じてしまったのです。私がひねくれているんでしょうか。

「コウノトリやトキの赤ちゃんがようやく生まれました」というニュースならあの笑顔わかるんですが、やっぱりあれはわざとらしかった。


なんか最近NHKの報道が残念なことに。以前の冴えもない。



GDP2.2%増の件では、「本当はどうなんだ、数字のトリックではないか。一般庶民の生活はぜんぜんよくなっていない」という意見を新聞でみました。ろくに対案もださずにいちゃもん大好きの、某野党の機関紙もとい日刊紙じゃありませんよ。日経新聞に寄稿された商社系シンクタンク研究員のコラムです。

今その切り抜きが手元にありません。みつかったらUPしますね。