コロナの怖さ⑪ ECMOとカウントダウン | 46歳未亡人、前を向く。

46歳未亡人、前を向く。

46歳のなっちゃんです。去年9月にコロナによって最愛の夫を亡くし、突然の未亡人になってしまいました。
辛かった日々を乗り越えて、今は娘と二人何とか前向きに頑張ってます!
そんな母娘の日常と主人の闘病生活を綴ります。


ECMOって、ご存知ですか?





肺を休ませる為に、肺の代わりとなって呼吸と循環の機能を代替させる装置の事です。





テレビのニュース番組で見て、何となくですが知ってはいました。





ただ、治すための装着ではなく、回復・治癒するまでの時間稼ぎという感じなのでしょう。





ECMO装着した翌日、ようやく病院に行くことが許されました。





担当医から詳しく話を聞けるとのこと。






ただ、コロナ禍なので少人数でしか行けず、私と娘、義母で行く事になりました。






ICUがある病棟。静かな空室に通されました。





そこで初めて担当医の方とお会いしました。





先生からは、





「ECMOで回復の兆しが見えるまでおよそ7日以内です。これまでに自発呼吸の動きが見られなければ大変厳しいです」



と言われました。期限は一週間。
装着から1日過ぎてしまったので、その時点で6日です。





完全にカウントダウンが始まったのだと思いました。




パパの肺は耐えてくれるのだろうか…





期待と絶望の狭間で3人で涙するしかありませんでした。





たくさんの書類にサインをし、ようやく主人の貴重品やスマホを受け取る事ができました。





その時、先生からまさかの言葉を頂きました。




「昨日のPCR検査で、陰性が認められました。数分だけですが、お会いしますか?」



ビックリした事に、主人に会えると言うのです!






この日をどんなに待ったことか…





ようやく、主人の顔が見れる。





そこで久しぶりに3人で笑顔になったのでした。





【つづく】