※ブログ主にしては珍しく長文になります。長文メンドクサい方は読み飛ばしてくださいね。

 

 

 某月某日、お仕事で、とある講演会の裏方のスタッフをすることになった。始まりと終わりのみ手伝うだけで要は雑用だ。だが、講演会中に会場を出ているわけにも行かず、他のお客さんと同じくそのまま講演会を拝聴することとなった。

 

講演される先生はこれまで何百回も講演されているらしく、さすが場馴れしていて話は終始面白いものだった。

 

 

 大雑把に言うと、これからの教育においてITを活用するためのあれこれを教えてくださった。要点は次の4つ。

 

 

 1. 日本は世界に比べてIT化が遅れているよ。

 

 2. 受け身の教育を脱却するための取り組みとして、他者(自治体や法人など)を巻き込んである意味ビジネスっぽくすると子供の喰い付きいいよ。

 3. これから高校で必修化する「情報Ⅰ,Ⅱ」って何。

 4. AIについて。

 

 完全に居眠りモードに入っていたオレだったが、話し方が面白いせいもあり、なんと寝ずに終始聞いていられた! オレってばスゲェぜ。(?)

 

 

 講演を聞いていて思ったことなどが出てきたのでまとめます。

 

※以下はブログ主の主観であります。適当に聞き流してください。

 

1について

 一つの例としてキャッシュ決済を上げておられた。世界のIT先進国の支払いは完全にキャッシュレスだよ。それに比べて日本は…と。

 

 だが、日本のキャッシュレス化の遅れはある意味救いだと思う。

 

 なぜならキャッシュレス化が進む理由の一つとして、IT先進国ほど他者との信用の確立が難しいからということが挙げられる。ようは他人を容易に信用しないんだな。コレが。それに比べ日本は歴史的に他人を無条件に信用するという土台がある。その数字的な現れがキャッシュレス化の遅れとして出ているのだろう。

 この先人たちの無形の資産を無視して欧米と同じような効率化のみで比べても日本の分断化がより進むだけではなかろうか。(IT使いこなせる人と、そうでない人とね)

 多様性を重んじるハズの昨今、効率化だけで語って良いのだろうか。ITを使える人と、そうでない人もITを使いたくない人も分け隔てなく社会システムを公平に使えるようになってほしい。ま、ムズいけどね。

 IT化を勧めたことにより、より手間や工数が増えたという経験はどなたにもあると思う。

 肝心なのはIT化を勧めた人はそのことに責任は追わないということ。

 

2について

 これはすごくタメになった。自身のみの学びではダメで他者の役にたつための学びをすれば、より深い学びに到達する。自分という存在を立たせるためには他者が必要と。とても哲学的で好きだな〜。

 自分しか興味ないオレには説教された気分だった! (つД`)ノ

 ITのボランティアでもやってみるかな……。

 

3について

 「デジタルサイネージ」というのを例として上げておられた。ふ〜ん、高校でこんなデザインのようなことやるんだ。メンドクサっ、オレのときに無くてヨカッタ〜……っと思ったが、はたと気づいた。

 

 まてよ、このデザインを学べば人を無意識に誘導できるんだな……と。そういう触れ込みだと学ぶ人が増えるんじゃね? 上の2との絡みでさ(笑)

 

4について

 これに関しては自分の知っている以上のことはなかった。要はこんな動画や映像が5秒足らずで完成しますよ、今の技術ってコワいね〜と。でも、聞いてるお客さんの半分以上が「へ〜」で終わっていると思う。

(現に、この日の後に、同じ講演を聞いていたお客さんと話したが、そもそも「4.AI」の話の前くらいでパンクしていた)

 

 まぁ、ネット上の画像生成AIを使っている限りは大丈夫だとは思うが、環境を整えることができる人にかかるとどんな画像や動画でも理論上は作れてしまう……というのが本当にAIのコワいところだと思う。動画はまだ現段階では実験的なものであるけどね。いずれはスゴイのができるだろう。

 

 AIの凄まじさは、これまでできなかった技術のコピーができてそれがビジネスの対象になったりするところ。これまで「匠」と呼ばれる人しかできなかった御業がAIにかかると簡単にコピーできてしまう。そしてそれがお金になるところ。

 

 実際、動画を生成するのはまだまだ未完成だが、絵を描く技術と文章生成は完成レベルだと思う。

 

 それにしても象徴的だったのが、最新のAIが生成するニセ情報等を判断するのに大切なものは子供の原体験(泥遊びだとか友達と遊んだ経験等)だとか。前半部分であれだけ日本はIT化遅れているよね……とおっしゃっていたが、後半ではアナログ的なものが大切ってさ……。

 

 そんなことを考えさせる講演だった。ツカレタナ〜。