☆6月4日~6月10日は「歯の衛生週間」です☆
今日は、歯周病の予防と治療に効果がある「つまようじ法」についてお話しします
「つまようじ法」は、岡山大学名誉教授の渡邊達夫先生が考案された歯磨きの方法です。
・歯肉炎や歯周病が気になる方
・口臭が気になる方
・普通の歯ブラシでは奥歯など細かいところが磨きにくいと感じている方
・矯正治療中で、普通の歯ブラシでは磨きにくいと感じている方
以上のような症状がある方にお勧めです
「つまようじ法」を続けていると、これまで細菌に冒されうっ血していた歯ぐきから出血したり、
腫れていた歯ぐきが引き締まったことで歯ぐきが急に下がった感じを受けることがありますが問題ありません。
歯肉炎や歯周病の予防と治療には、歯と歯の間の歯肉を刺激し、歯垢を除去することが大切なのです。
「つまようじ法」のやり方
「つまようじ法」では歯ブラシの持ち方は、上のイラストのような
「パーム・グリップ」でも「フィンガー・グリップ」でもどちらでもかまいません。
なるべく歯ブラシの毛に近い柄の部分を持つと、歯ブラシが安定し磨きやすいです。
毛の一部が爪楊枝のように歯と歯の間に入っていくことがポイントです。
歯ブラシの毛先を出来るだけ多く入れると効果的です。
歯間に入れた毛先は、ふつうに歯を磨くように引き上げたり引き下げたりしないで、
往復運動をするようにまっすぐ引き抜くことがコツです。
「毛先を歯間に入れて、出して」という動作を1ヶ所で7~8回繰り返しましょう。
前歯の歯間に歯ブラシの毛先を当てる角度は30度が目安です。
上の前歯は上から下へ、下の前歯は下から上へ、歯ぐきから歯先に向けて動かします。
奥歯の歯間に歯ブラシの毛先を当てる角度は90度が目安です。
奥歯の裏側は、歯ブラシの毛先を歯間に突き刺すイメージで行います。
上の顎も下の顎も裏側を磨くときは、歯ブラシを握る「パーム・グリップ」で行うとやりやすいです。
右利きの人でも、歯の右側を磨く場合は、左手で歯ブラシを持つとやりやすいでしょう。
歯ぐきの傾斜に沿って毛先を歯間に入れて、つつくように磨きましょう。
「つまようじ法」専用の歯ブラシ
V7(ブイセブン)
使用後は付属のキャップをします。
キャップの両側の突起が毛先の広がりを抑え歯ブラシが長持ちします。
それでも、歯ブラシは1ヶ月に1度は交換しましょう。
つまようじ法による「術者磨き」
歯科医師や歯科衛生士が患者さんの口の中を「つまようじ法」で磨く「術者磨き」を体験していただくと、
ブラッシング効果が上がり、正しい「つまようじ法」を実感できます。
私たちスタッフも2011年6月にpmj歯科診療所の黒瀬真由院長先生による
「つまようじ法」の講習を受け、「つまようじ法」の効果を再確認しました。
2011年「つまようじ法」講習会の記事はこちら
皆さんも是非一度「つまようじ法」を体験し、お口の中をスッキリしてみませんか
次回は、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果がある「プロデンティス」についてのお話です