4年、遅いんだよ!!(微笑)、4年目にして予想が当たってもねえ!! | ブログDE教採BY河野正夫

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教員採用試験対策講座を主催する広島教採塾の代表の河野正夫のブログです。教育について熱く語り、教採合格の勉強法の秘訣についても語ります!!

昨日実施された広島県の教員採用試験の一次試験は、ちょっとした驚きの連続でした。


一つ目は、シェラトンホテル広島で、最近、集中して実施していた、3人の受講生による「小学校全科勉強会」で、TNGNちゃんが、過去問の分析から絶対に出る!と予言していた「インゲンマメの種子」の実験が、小学校全科の筆記試験で、予言通り出題されたことです。

小学校全科の理科の勉強では絶対に必須の「小学校理科の観察、実験の手引き」(平成23年文部科学省)を読み込んだ甲斐がありました。


二つ目は、教職教養の筆記試験での教育基本法第6条の問題でした。実は、講座で配布したある教育法規の本の「暗記のコツ」というところの説明が不十分で、私が、「これ違うだろ!!」、「そもそも教育基本法第6条の講座は・・・」と散々、毒舌を吐きながら(笑)、教育基本法第6条第2項の本質は、「学校生活を営む上で必要が規律を重んずる」ことと、「自ら学習に取り組む意欲を高めること」が強調されていることだと熱弁したので、記憶していた受講生が多かったのではないでしょうか。


三つ目は、グループワークでした。広島県の教員採用試験でのグループワークの出題は、2012年からスタートしました。グループワークの出題は、コミュニケーション教育推進会議がその前年に出した報告に基づくものになるだろうという予想をしていました。

その報告を詳しく読むと、ミュニケーション能力とは、「いろいろな価値観や背景をもつ人々による集団において、相互関係を深め、共感しながら、人間関係やチームワークを形成し、正解のない課題や経験したことのない問題について、対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ合意形成・課題解決する能力」と捉えられていました。

また、グループワークの本質となるべきものとしては、「グループ単位(小集団)で協働して、正解のない課題に創造的・創作的に取り組む活動を中心とするワークショップ型の手法をとること」とされており、特に『演劇的活動など表現手法を豊富に取り入れていること』」が強調されていました。


これらのことから、私は、2012年から始まるグループワークの課題の形式は、2種類の課題に備えておくことが重要と考えました。


ひとつめは、正解のない課題にグループで取り組む形式。
(Project形式)

ふたつめは、演劇的な要素がある課題をグループで演出していく形式。
(Theater形式)


そして、この2つに基づいて、2012年は、グループワークの練習をしました。

しかし、2012年に実際に出題されたのは、パズル形式のものでした。

2年間は、パズル形式の出題が続き、3年目の昨年度は、パズル形式に加えて、Project形式のものが出題されました。

なるほど、と思いました。

パズル形式のものは、アルゴリズムでも解ける論理クイズです。これでは、創造的なものとは言えません。

最初の2年間は、本来のグループワークの趣旨をやや逸脱していたと、私は感じていました

昨年、パズル形式から、Project形式に移行しつつあるのをみて、今年度は、パズル形式の全廃を予想していました。

そして、Project形式の大きな問題が出るのかなと思っていました。


しかし!!


今年は、Theater形式、つまり、演劇の要素を取り入れたものが出題されました!!


この流れは、理解ができます。

上記のコミュニケーション教育推進会議の報告は、演劇の要素を最重要視していたからです。

4年目にして、やっと本来の予想があたるという、何とも複雑な気分です(笑)。


2012年6月20日の広島教採塾のフェイスブックページに、私が、その年(まだ時間配分や内容も何も発表されていなかったとき)にスタートするグループワークについて、予想し、演習した内容を記しています。

いまから振り返ると、このとき、演習したProject形式の昨年出題され、今年がTheater形式の出題だったのですね。


試験傾向の予想が、こんなに年度を経て、的中するとはねえ。


4年、遅いんだよ!!(微笑)、4年目にして予想が当たってもねえ!!


と叫んだ、今日この頃でした!!(笑)



では、また明日!!



広島教採塾
河野正夫