教師の資質をクリエイティブに考える!!(教採の過去問の温故知新シリーズ第2弾!!) | ブログDE教採BY河野正夫

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教員採用試験対策講座を主催する広島教採塾の代表の河野正夫のブログです。教育について熱く語り、教採合格の勉強法の秘訣についても語ります!!

昨日に引き続いて、教員採用試験の温故知新シリーズ第2弾です。

今日は、2004年度の静岡県の小論文の課題で、教育・教師について考えてみましょう。

今日もかなりのハード・シンキング、クリエイティブ・シンキングですよ!!


「強い風があると元気よく泳ぐ。中身がないので、風が止むと、すぐに垂れ下がる。マニュアルやパターンという餌を好み、自分の肉、つまり『観』がない」。ある人が、このような教師を「こいのぼり型教師」と名付けました。この例を参考に、あなたは下記の教師を何型教師と名付けるか。また、この教師の問題点を解消する戦略を2つにしぼり、具体的に述べなさい。(600字~800字)


「子どもが小さいうちは温かく見守り指導しているが、いつしかその成長についていけず、力尽きてしまう。子どもは日々成長しているという認識に欠け、どう育てていくのかという教育のビジョンが明確でない。」


(2004年度 静岡県教員採用試験)


なかなかの難問ですよね。


まず、最初の例示で「こいのぼり型教師」という教師の内容と名付け方が紹介され、次に、ある性格の教師が紹介され、そんな性格の教師を名付けることが求められます。そして、そんな教師の問題点を解消する戦略を述べよということですよね。


例示の「こいのぼり型教師」のインパクトもかなり強烈で、いろいろ考えさせられますよね。

このブログを読んでくださっている皆さんは、「こいのぼり型教師」では、ないですよね!!(微笑)


(「強い風があると元気よく泳ぐ。中身がないので、風が止むと、すぐに垂れ下がる。マニュアルやパターンという餌を好み、自分の肉、つまり『観』がない」=「こいのぼり型教師」)



さて、小論文課題の


「子どもが小さいうちは温かく見守り指導しているが、いつしかその成長についていけず、力尽きてしまう。子どもは日々成長しているという認識に欠け、どう育てていくのかという教育のビジョンが明確でない。」


という教師をどのように名付けるか。

皆さんはどう名付けますか?


私の教え子の一人は、10年ほど前、このような教師を「ドラえもん型教師」と名付けました。

なぜ「ドラえもん」型教師かと言いますと、アニメのドラえもんは、のび太を助け、指導するために、22世紀からやってきた「家庭教師ロボット」ですが、あまり優秀な「教師」ではありません。

のび太が困ると、ドラえもんは4次元ポケットから様々な夢のマシーンを出して、のび太を助けようとするのですが、のび太はいつもそのマシーンを乱用して失敗します。

そして、また、次にのび太が困ると、また次のマシーンを出して、またまたのび太はそれを乱用して失敗します。

これがまさに、漫画「ドラえもん」の基本プロットなのですが、教育論的に考えると、ドラえもんは教師としてあまり優秀ではありません。

のび太を成長させるという観点が全くありません。まあ、そもそも、漫画「ドラえもん」の中で、のび太が成長しているのかという疑問はありますが(笑)、ドラえもんには、のび太の成長を意識している気配はありません。

いつも同じように助け、いつも同じように失敗させ、いつもそれを繰り返すという点では、ドラえもんには、教師の資質はなさそうですね(笑)。


「ドラえもん型教師」がどれだけ問題文の教師を言い表しているかは議論のあるところですが、言い得て妙とは言えそうですね。


では、次のこういう教師の問題点を解決する戦略とは何でしょうか?


仮に、こういう教師を「ドラえもん型教師」と呼ぶとして(笑)、ドラえもんを優秀な教師にするにはどうしたらよいのでしょうか?

皆さん、考えてみてください!!


今回の小論文課題も挑戦したい方は、回答を kyousaijuku@gmail.com までお送りいただければ、コメントしますよ!!



では、また明日!!



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