絵本は、文字の読めない小さな子供から大人まで、誰でも楽しめる世界です。

子供たちが小さかったころの絵本を本棚から引っ張り出し、一日一冊ずつ紹介します。

 

気になる絵本があったら、手に取ってみてください。

楽しい世界が広がると思います。

 

今日の絵本は かなとおばあちゃん です。

 

団地の1階に住んでいるかなが、ある春の朝窓を開けると、ベランダのすぐ前に、麦わら帽子をかぶって草取りをする近所のおばあちゃんがいました。

 

最初はこわいと思っていましたが、毎日そっと見守るうちにその優しさに気づきます。かなは、おばあちゃんが取らずに残しておいてくれたクローバーで首飾りを編むと……。

 

くたびれた麦わら帽子、黒いふちのメガネ、長いスカート。

手袋をした手には、小さな鎌の入った手提げを持っているおばあさん。

なんだか魔法使いのおばあさんみたい。

 

かなとおばあさんの、生活の中の、やさしい心のふれあいのお話です。