今日のアジフライ
Vol.99 高輪台「ジャックマカレル」
アジフライサンドウィッチ1,080円


アジフライ追っかけてますが、なぜか興味がわかないアジフライサンド。だってパンと合う気がしない。白飯との方がおいしい自信がある。だけど少し前から少し話題になっているようで、私に教えてくる人もいる。これは食べておいた方がいいかなと思い、重い腰を上げて行ってきました。

高輪台駅からすぐ。周りにおしゃれな店などない、そんなところにぽこっとあります。
13時過ぎ入店。店内の仕切りは全てガラスで見渡しがよく、席はゆったりスペースが取られていて広々している。マグカップや食器が入り口に飾られている。おしゃれな雰囲気はある。
混んでいたこともあり、なんと隅っこの、それも壁に向かって座る一人席に通されてしまった。多分ここは一番損な席。せっかくなら店内の様子を見ながら過ごしたいのに、壁しか見えない。あああぁ。でも少し目をずらせば外が見えるからいいか。

店名にもなっており、メニューのトップを飾るジャックマカレル(鯵)のサンドウィッチ、レギュラーサイズを、セットコーヒー250円と共に注文。

さて、アジフライ、ではなくアジフライサンドがやってきた。
白い小さめのコッペパンのようなパンが開いた状態で、その上にピクルス、コールスロー状の野菜と共に、三枚におろしたアジフライが二枚と、バリバリに揚げられた骨が乗っている。この骨、きっと自慢ポイントなのだろうけど、私には凶器に見えて、ワクワクより恐怖しか感じない。これを自分で畳み(骨は取り出して)、紙に包んで食べる。好みでどうぞとビネガーとウスターソースも置いて行かれた。

先にフライドポテトをつまんでみたら、冷めている。なんで?有名なハンバーガー店でも冷めたポテトは出さないよ。気分下がるよこれは。

気を取り直してメインのサンド。
うーん。何口食べても目を見開く驚きや感動は湧いてこなかった。ビネガーとウスターソース、それぞれをかけてもたいして変わらない。少し魚臭さのある白身魚のハンバーガーかサンドイッチといった感じ。この様な鯵は、どちらかというと醤油で食べた方がおいしくなるのだけどな。パンはパニーニのように少しもちもちで食べ応えはあったけど。

「この鯵は、まかないでは刺し身として食べている鯵なんですよ」と後ろの客に得意げに説明している店員の声が聞こえてくる。うーん、新鮮なのはいいんだけど、サンドイッチとして合うかどうかはまた別なんだよな。それに、水分のあるもので挟んでいるし、そもそもパン粉が薄めだから、衣のサクサク感も感じない。
骨は歯茎や喉に刺さらぬよう、ゆっくり向きを確認しながら噛み砕いて頂きました。今までも骨のフライを出す店はありましたが、特に美味しいものではないですよ。余さず食べているという高級感を得るためのものです。

決して美味しくないわけではないけど、「なんだこれー!」と跳びつくものでもない。一度食べればいい。
それより、私が好きな鯵の味がする冷凍風ザクザク系、塩気ありを、コールスローじゃなく単なるキャベツ、もしくは何も無しでサンドしてソースをかけたら、もっとシンプルにおいしい気がする。コロッケパンみたいに。
今度、美味しかった惣菜屋のアジフライを買ってきて家でやってみようかな。

食後のコーヒーはおいしかった(すぐ出てきたけど)。マグカップのフォルムがよい。水のグラスもこんな形で口が少しすぼまった感じで、ちょっとほしいなと思うくらいきれいでした。