もはやWindows updateにあける更新プログラムが原因でユーザーのコンピュータが破壊されることなど割とあるので「ああまたやったのか…」ぐらいにしか思わないですが、今回のは久々にでかいのが来ましたねえw
いやまったく他人事ではありませんけれども。
Windows 11(バージョン24H2)で一部DRAMレスSSDに障害報告
最近の更新が原因か(2025年08月21日 17時00分 公開)
Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)に8月のセキュリティ更新(KB5063878)を適用すると、SSDが認識されなくなった――そのような報告が、X(旧Twitter)上で複数見受けられる。
その後、この事象は7月22日(米国太平洋夏時間)に公開された7月のオプション更新(KB5062660)以降で加えられた何らかの変更が原因である可能性が示唆されているが、詳細にはまだ不明な面がある。
(略)
本事象について、ねこるすきーさんも独自に21種類のSSDで検証を進め、以下のことが分かったという。
・DRAM(キャッシュメモリ)レスのSSDに大量のデータを書き込もうとすると発生
・Phison Electronics製のDRAMレスNANDコントローラーで発生することが多い
・症状が発生した場合、書き込もうとしたデータが破損する
・破損状況によってはパーティション自体が認識できなくなる可能性あり
・多くは再起動すると再度認識されるが、同じことをやると事象が再現する
・パーティションが認識できなくなった場合、復旧が困難になる
ごく限られた環境下で起きているようにも見受けられますが、あくまで個人の方が検証、まとめた内容なので確定情報ではないことに注意が必要です。
ただ、少なくとも何らかのトラブルの要因になりうる可能性は非常に高いので影響はとても大きいのではないでしょうか。回避しにくいところもまた怖いところです。
続報を待っていたらこんな声明も出たようです。
https://xenospectrum.com/phison-denies-windows-11-ssd-bricking-issue-after-extensive-testing/
Windows 11の特定アップデートがSSDを破損させるという衝撃的な報告に、業界が騒然となった。その中心にいたのが、SSDコントローラーの巨人Phisonだ。
社はこの件について速やかに調査を行う事を発表していたが、その結果について4,500時間を超える徹底検証の末に
「問題は再現できなかった」と公式に発表した。
2025年8月中旬、PCユーザーコミュニティを震撼させる報告がSNS上で拡散された。Windows 11のセキュリティアップデート「KB5063878」および「KB5062660」を適用後、大容量のファイル書き込みを行うとSSDが認識不能になる、いわゆる「文鎮化」するというものだ。
発端は、日本のXユーザー@Necoru_cat氏が人気ゲーム『Cyberpunk 2077』のアップデート中にSSDが消失したというポストだった。 この報告は瞬く間に広がり、当初は特定メーカーのSSD、特にPhison製コントローラーを搭載した製品に問題があるのではないかとの憶測が飛び交った。
この事態を受け、SSDコントローラー市場で圧倒的なシェアを誇るPhisonは、即座に調査を開始。そして8月27日、同社は数週間にわたる調査の最終結果を公表した。結論から言えば、完全な「シロ」。Phisonは、問題の再現には至らなかったと断言したのである。
「Phisonは、報告されたドライブに対し、累積4,500時間以上のテストと2,200回以上のテストサイクルを実施しました。我々は報告された問題を再現できず、現時点でパートナーや顧客からも、この問題が自社ドライブに影響したという報告は受けていません」
この声明は、騒動の幕引きを意味するのか、それとも新たな謎の始まりを告げるものなのだろうか。
完全否定ですからね…。
「再現できないということ=絶対に起きない」という証明ではありません。
ですが、ごくごくまれに起こるかもしれない偶発的なもの、もしくは別の何らかの要因があることの大きな証左とも言えるものですから、新たな原因探しが始まるものの、迷走する予感がしてきました。
原因が特定できない限りは根本的な解決ができないため、対象のKBは適用を見合わせざる得ない状況です。Microsoftのことなのでそのまま有耶無耶になってしまいそうですが、これ企業などで起きた場合はどうなることやら…。
弊社でも週明けとか怖いんですよねぇ…。今のところ特に連絡は来ていませんが。
情シスの皆さんはだいぶ気になるところだと思います。自分もですねw