本当にね、どうしちゃったんだろうヨシトミは。
もう柴田善臣という騎手を見続けて10年以上経ってますが、ここまで神々しいのは初めてですよ。
まさに神懸かりと言っても過言ではない3週連続重賞勝利。
確かにナカヤマフェスタは人気薄だったかもしれない。
でも重賞勝ち馬でしたし、前走はOP特別とはいえ勝っていました。だから不思議ではない。
アロマカフェは3番人気と上位人気、青葉賞では不利がありつつ15番人気で4着。
ラジオNIKKEI賞では実力通りに走ってきちんと勝ちました。
ドモナラズは今年の2月に準OPを10番人気で勝ってOP入りしたものの2桁順位が続いていて、
前走の福島テレビオープンは7番人気で4着と、勝ち馬からは5馬身近く離れたものの、
OPに慣れてきた様子は見せていました。
そして七夕賞では、その福島テレビOPから斤量が4kg減って52kgと、"恵量"ではありました。
それにしたって、4コーナーでは最後方で、小回り福島では絶望的な位置です。
ペースだって早すぎるわけではなく、前が残らないわけでもなかったのです。
馬場がいいとはいえ、大外からグングン伸びて、直線だけで15頭ごぼう抜きで
11番人気がすっ飛んでくるのですから、もうこれは鞍上・柴田善臣の好判断・好騎乗も
あったでしょうが、神懸かったという表現でも決しておかしくはないでしょう。
本当に驚きました。
こんなに期待が膨らむ夏、そして秋は、本当にいつぶりでしょうか。
ドモ大外イッキ善臣3週連続V/七夕賞
これが絶好調男の勢いなのか。4角を最後に回ったドモナラズは、柴田善気合の左ステッキで目を覚ました。直線はハンデ戦らしく前団は横一線。コースはない。「どこに行っても同じ。脚を余しても仕方ない」。腹を決めたあん上は芝が一番良好な大外へ出す。するとゴール前ではただ1頭違う勢いではじけた。「前回乗った時にハナに行ったけど、今回はなるべく折り合いをつけていこうと思った。とにかく折り合いだけつけて乗ればと思った」。今年2月に準オープンでしんがり12着に敗れた人馬は見事に逆襲を遂げた。
勢いは止まらない。最終レースも宝塚記念をほうふつとさせる差しで連勝。リーディングは逃したが、最高の形で夏の福島を締めくくった。自身初の3週連続重賞勝ちには「別にいい馬に乗せてもらっているから。春をいい形で締めくくれて、いいステップで来ている」と多くを語らない。ただ、「どうしちゃったのかな」と漏らすほど本人も驚きの表情だ。この日は先週に続き52キロでの騎乗。「体重を落とすのは苦にならないけど、気持ちがつらい。酒を飲んでいても、気になってあと1杯が飲めないんだよ」。今週も祝杯を挙げられそうだ。
1番人気サンライズベガとの2頭出しで挑んだ音無師も思わず苦笑いだ。「ベガは出遅れた分負けてしまったけど、その代わり52キロを生かしてくれた。前走と同じいい状態で出せたし52キロで乗ってくれたのも大きいね」と話した。
次戦は8月1日小倉の小倉記念(G3、芝2000メートル)。トレーナーに「ヨシトミ、小倉に乗るか?」と尋ねられると「おれ、行ったことないから行こうかな。引退前に」と、冗談半分に即答し「やった、引退前に小倉に行ける」と笑わせた。WSJS出場権が懸かるサマージョッキーズシリーズは単独首位。今のヨシトミに引退の2文字はまだ似合わない。
(ニッカンスポーツ http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100712-652429.html )