レジネッタや昨年の覇者ヤマニンメルベイユなどが顔をそろえた第57回北海道新聞杯クイーンS(GⅢ)は
11番人気のピエナビーナス(牝5 栗東・南井克巳厩舎)が内からスルスル抜け出して快勝。
鞍上の古川吉洋騎手は1997年の阪神3歳牝馬S(アインブライド騎乗)以来、12年ぶりの重賞勝利となりました。
その数分後、小倉競馬場で行われた第44回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)では
これまた8番人気のサンダルフォン(牡6 栗東・松永幹夫厩舎)が鋭く伸びて優勝。
鞍上の酒井学騎手は2001年のカブトヤマ記念(タフネススター騎乗)以来、8年ぶりの重賞勝利です。
どちらも関西の中堅ジョッキーですが、最近は川田や藤岡祐、藤岡康、浜中といった若手騎手が台頭し
あまり目立たない存在となっていた両騎手ですけれども、久しぶりの重賞勝利となりました。
いやはや、こういうのはなんとなく私は嬉しいですね。
美浦、栗東共に若手騎手の台頭は目立ちます。
栗東は既に挙げた面々、美浦ですと三浦皇成を筆頭に松岡、吉田隼、石橋脩、田中博
といったあたりが台頭してきています。
いつでも世代交代は付き物ですから当然のこととはいえ、柴田善臣ファンの私としては
活躍の場が少しなりとも奪われていくのは寂しい感じがします。
善臣もまだまだ乗れるから発奮してほしいですね。このままで終われないはずですよ。
そういえば、両馬を管理しているのも南井克巳、松永幹夫という往年の名ジョッキー。
南井師も調教師になって結構経ちますが、コンスタントに重賞勝ち馬が出てきていますね。
騎手時代は「豪腕」「ファイター」といわれた南井師。調教師としても名馬と出会えるといいですな。
松永幹師はまだ転身して3年ですが、まだまだ私なんかは騎手のイメージが強いですね。
先々週に調教師として初重賞制覇をしたと思ったら、すぐに2勝目ですよ。
いずれも松永幹師の師匠、山本正司元調教師から引き継いだ馬ですが、
そのうち自身が育て上げた馬で重賞を勝てるといいですな。
騎手時代は「牝馬の幹夫」の異名を取ったくらいですから、管理馬でも一流の牝馬を・・と期待。
なんか、そんな昔話をしたくなる今日の重賞2つでした。