著者は、発達心理学と臨床心理学がご専門の室田洋子先生。
室田先生の講演会に行ってきました。
室田先生の最初のお言葉。
「私の専門は、心理学です。料理は専門ではなく、普通です。売るほどのものは作れないけど、パンを焼いたり、梅干しや糠漬けをつけたりする普通の女です。」
カッコイイと思っちゃいました。
忙しく働きながら、子育てもして、パンを焼いたり漬け物をつけたりするのは、普通じゃないですよ~!って心の中で叫んじゃいました。
先日の講演会のテーマは、「調理体験が心の発達に及ぼす影響」
子どもが調理に興味を示すのは3、4才からだそうです。
大きくなってくると学校や部活などで忙しくなるので、ぜひ子どもがやりたいと思ってる時にさせてあげて下さいという事でした。
そして、ポイントは年齢より少し難しいかなぁくらいの事をさせてあげる事だそうです。
そして、褒めてあげる事。
そうする事で子どもは自分を認めてくれたと感じ、基本的信頼が生まれるそうです。
そして、子どもが作った料理がたとえ美味しくなかったとしても「おいしい」と食べてあげる事。
料理はおいしくないかもしれないけど、作ってくれた気持ちが「おいしい」のだから。
これは、子どもだけじゃなく作ってくれた人みんなに言える事ですね。
食べる人の事を思って作った料理、そして愛情こめて作られた食材。
様々な人の思いがこもった料理を私たちは食べている。
だから、今日もおいしく食べられる事に感謝して…
「いただきます」
「ごちそうさま」