BUMP OF CHICKENのアルバム「Iris」を聴きました。

 

アルバムとして聴くと全然違うな…、っていうのが第一印象。

 

収録曲13曲のうち、2曲以外は、全部タイアップあって、

既に配信リリース含めて全部世に出まわっている。

 

バラバラに聴いているときは、

メロディーとかがキャッチーかそうでないかみたいなところで聴いてしまっていたと思う。

(そんなの私だけだろうけど)

ちゃんと歌詞も読んでいなかったし。

 

 

アルバムとしてまとめて聴いて、一曲ずつ歌詞カード読んで聴いていくと全然違うな…。

 

いつもこんなこと書いて、バンプファンに怒られそうだけど、

BUMPがタイアップで主題歌作るときって、

ドラマやら映画やらにピッタリって感じはしないんだよね。私には。

作品のテーマを歌っているんだけど、作品とBUMPの世界の共通・共有する部分が歌になっているというか。

BUMP節は変わらないまんまの主題歌になっているというか。

 

 

それが、今回アルバム聴いてみて、いいことだなと思った。

主題歌となった作品に寄りすぎていないから、

歌に自分を投影できるというか、それで感動するというか。

 

「Sleeping Orchestra」は、アニメ「ダンジョン飯」の主題歌だった。

もちろん、主題歌としてピッタリだというコメントたくさん見た。

(私はダンジョン飯観てないからピッタリかはわからないけれど。)

BUMPが普遍的に歌っていることだなと。

「supernova」と同じテーマというか。

今までのBUMPにないアイリッシュなサウンドに、「新しいバンプだな」とちょっと尻込みしていたけど、

歌詞読んでなんだかすごい安心した。

 

 

 

ずっと一曲一曲重ねて聴いてきて、じわじわと感動の波が押し寄せてきて、

最後、決壊した…。

 

決壊のきっかけは、「木漏れ日と一緒に」。

日常風景描写で心象風景を描く歌詞から始まり、

誰にでも共通するような抽象的なことばになって、

でも最後に持ってきた一節が、超現実、リアルな本音みたいだった…。

 

「この胸に消えない言葉 

 他の何にも変わらずに

 死ぬまで刺さる鋼鉄の杭

 仕事を止めない心臓」

 

いろんなことがあって、きっと私たちが想像する以上に傷ついて、

それでも仕事を止めないという思い…。

 

その次の曲の「アカシア」

ポケモンのスペシャルミュージックビデオのテーマソングとして作られて、

アップテンポな明るい曲なのに、

歌詞を読むと、以前と違ったように聴こえてきて、涙…。

 

 

 

浅いけど、初見というか初聴きの雑感。

 

 

もう、うだうだ言うの、やめよう、自分。

あの日のラジオ聴いて、受け入れるって決めたじゃん。

BUMPがいないと生きていけないんだよ、私は、多分。

バンドが歩みを止めないでいてくれることが、どれだけ幸せなことなのか…。

続けることも勇気がいることで、

続けないという選択肢だってあったかもしれないはずで。