2022年5月22日



今回は福岡市西区の史跡歩き。



九大学研都市駅から、海の方へ向かって、まず低山、今山へ歩きます。

SPORTの上に、今山(80.8m)山頂が見えます。




登山口は、熊野神社の鳥居。

福岡市西区横浜。



今回は7名参加。



今山産の石斧は、硬くて大人気だったのでしょうか、佐賀、熊本でも発見されています。

今山に石斧(せきふ)の製作所があったことを発見した中山平次郎博士は、本業の医者より考古学者として有名な凄い方。 「元寇防塁」の命名や、「鴻臚館跡地」を福岡城跡辺りだと比定。(見事に当たっていたことは死後30年以上経って平和台球場の改修時に証明された。)

 金印の発見地も比定。

糸島の考古学者、原田大六の師でもあります。




楠や檜が多い癒される参道。







昔は二つの山だった今山。北側は削られて住宅地になっています。

地下からも採石していたのですね!



森林浴が気持ちいい。


熊野神社からもう少し登ると展望所。

この素敵な場所でお弁当タイム。

低山ながら絶景。

ドーム、ホテル、タワー等がよく見えます。


オレンジ色の屋根は、今津日赤病院。







九大学研都市駅の方へ戻ります。



横浜から南方面の風景。江の口川。

左から、叶岳、高地山、鐘撞山。

(よくこの3山を縦走している次男に訊きました。)





伊都イオンから西に向かい、丸熊山古墳を目指します。




この大きな溜池(湯溜池)、中学校建設用地になるそう。

学研都市駅周辺は、人気の住宅地で子供の数が増えているのです。






丸熊山古墳。


夏に獅子舞奉納、珍しい行事ですね。




5世紀前半の築造。

全長85m。福岡市最大の前方後円墳です。

鏡鑑、装身具、武器等も出土しているので、この地の首長の墓と考えられています。

横穴式石室。遺体を埋葬する玄室は玄武岩を細かく積み上げられています。天井は3枚の大石。

(「福岡市の文化財」ホームページより)



鉄格子内を覗くと、

内部がしっかりと見えます。

このような貴重な石室、石棺をそのまま間近で見られる所は稀有ではないでしょうか!










再び伊都イオンの方へ戻り、「山ノ鼻1号墳」に登りました。






こちらも前方後円墳。4世紀前半。

獣帯鏡片や土師器が出土しています。

今宿平野の最古の首長墓とされています。



公園として整備され、九大学研都市駅周辺住民の憩いの場となっています。


(暑い日は🥵要注意です。木陰がありません。)






イオンの隣の「さいとぴあ」に、今宿、周船寺の歴史が学べるパネル展示があります。


知らないことばかりで色々と勉強になります。

宮崎安貞の宮崎開(びらき)、「鐘撞山」の名前の由来、等。



女原(みょうばる)で鴻臚館の瓦を作っていたのですね。




農学者、宮崎安貞(1623〜1697)の「農学全書」は、挿絵があって分かりやすいと水戸光圀公も絶賛したとか。






今宿商工業協同組合編集、「筑前今宿歴史かるた」も興味深いです。 楽しく郷土史を学べそうです。










「西区の宝散策マップ」より。










福岡市博物館ホームページより。






福岡市の文化財ホームページより、丸隈山古墳の説明。






福岡市の文化財ホームページより

宮崎安貞の説明。














充実の福岡市西区歩きでした。





次回6月末の史跡歩きは、梅雨特別バージョンで、車に乗り合わせて雷山千如寺に行くそうです。楽しみです。










ベーカリーAPPLES

アクリル画教室APPLES

福岡県糸島市曽根