カズオ・イシグロさんの本の中で何を読もうかと思った時に、“ニュースで英会話” に出演されていて、今は、“SNS英語術” にたまに出られている 鳥飼玖美子先生が、「日の名残り」が一番好きだとおっしゃっていたのでこれに決めました。 鳥飼さんは、いつも口角が上がっていてニコニコ顔、でも意見はキリッとおっしゃるし 背筋がピンと伸びてる印象。見習うべき女性です。
恥ずかしいことに、「僥倖」という言葉を 藤井聡太さん(当時四段)が使われるまで知りませんでした。
物語最初の方で、出て来ました。 “ good fortune ” を 僥倖 と訳されたのでしょうか。 気品漂うこの小説に合っています。
タイトルを「日の名残り」と 美しい訳にされたのも素晴らしいです。翻訳は、土屋政雄さん。
物語は、プロローグ、一日目 夜、二日目朝、・・ 六日目 夜 までの8部仕立てになっています。 旅行記として楽しめるのかなと思ったのですが、思い出語りがほとんどでした。 それはそれで情感たっぷりで素晴らしいものでした。 銀食器磨きは執事の大切な仕事というような小さな美しい逸話も沢山散りばめられていますし、ジョークを言うタイミングや後味の悪さなど メンタルが弱くて人付き合いが苦手な私にとっては共感を覚える所も多く、時代も国も全く違うのに不思議と引き込まれました。
丸谷才一さんの解説も素晴らしかった。
“ ・・ そして今、イシグロがイギリス小説に新しくもたらしたものは、時間といふもの、歴史といふものの、優美な叙情性かもしれない。わたしは、男がこんなに哀れ深く泣くイギリス小説を、ほかに読んだことがない。 ”
ゆずは「夏色」で、・・5時半の夕焼け・・ と歌ってますが、福岡では今は、7時位です。 関東地方と1時間半位違うのでしょうか。
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ググったところ、40分しか違わないようです !
ペイントクラフトNo 42 より
ペイントクラフト&ベーカリー
APPLES
福岡県糸島市曽根