昨夜、ブログをUpしてまもなく。


 夫が「大さんが・・!おかしい」
こたつの向かい側で夫の膝に抱かれている猫の元へ。
ずっと微動だにしなかったのが、バタバタッとなったらしい。
毛皮の下は骨しか触れない身体に手を当て脈を探す。
まだ、わずかに動いている。
ちょっと顔が動いて目が合った気がする。
その後数回、頭部だけがくがくと動く。
脈が取れなくなる。
「いったね」

夫が静かに言う。

猫の目は開いたまま、いってしまった。

 

寝たきりになってずっと目が開いていた。
声をかけると力はないけど目線を合わせてきた。

何を見ていたの?
自力歩行できなくなっても、這って膝に上がろうとしたね。
昨日の朝、出かける時「行ってきます」と声をかけたら首をあげて声にならない声で「なー」と言ってくれた。
頭をもたげるのも精一杯だったろうに。

 

ターミナルケアに入ってからずっと抱っこして過ごした。
辛かった?痛かった?苦しかった?
でも、うめき声一つあげなかった。
静かに静かにその時を迎えたね。

立派な最期だった。

私たちはちゃんと見届けた。

11月30日撮影

 

 

猫を迎える際「この子はあとどれくらい生きますか?」と聞いたら施設の獣医は「長くて5,6年でしょう」

我が家に来て4年9か月。
さすが獣医さん。

5年て長い?短い?

一瞬だったよ。

駆け抜けた猫との日々。

 

猫は今、私の部屋で眠っている。
火葬は月曜日。

 

手を差し出すと、きゅっと掴んでくれました。