こんにちは、心と身体が楽になる親子コーチング
近藤きょうこです。
思春期男子の小論対策に「聞く」が効く
高校生の息子が、最近よく話しかけてくる話題は小論文の問題についてです。
■なぜ母に話すのかというと
「話すこと」で内容がまとまると言うことと、
内容をいろんな角度で見ることができるからと言います。
■こんなテーマの話なんです
自然環境保全や、早期英語教育についてや、
海外から見た日本の文化についてなど
幅広い分野からあなたの考えを述べなさいと言われても、
普段からこのようなテーマにアンテナを張っていないと、
何を書けば良いのか迷ってしまいます。
■考えをまとめるために聞いてほしい
まだ一年生なので肩慣らしの問題ばかりですが、
理論的な考え方をしめしながら主張をするというのは
彼にとっては初めての経験です。
そこで、「聞く」をしてほしいと頼まれました。
まず彼は知っていることを書き出して私に話します。
次に調べたことを書き出して話します。
私は「うん、うん。なるほど」とただ聞いていますが、
彼の主張には偏りがあります。
■聞いて得られるものは客観性
「デメリットとメリット」「賛成か反対」など、
対比をしながら自分の考えを述べていくのですが
自分が支持していない側の視点に立ちにくいと、言うのです。
デメリットがあるなぁと感じている内容については、
デメリットについてばかり調べてしまっていることに気づいたり。
賛成の時は、反対の人の気持ちがわからないから
反対派に対して論破したくなると言います。
そんな彼が、話を聞いて貰うことで
気づくことがたくさん出てくるそうです。
話すだけで頭の中が整理されたり、
言葉にしたものを文字にしてみることで
自分の考えを客観的に見れるようになるからだと思います。
話すこと=聞いて貰うことで、
自分を客観視できる力が育つのだな。と思いました。
■そして、論破したくなる気持ちがしぼんでいく
客観視できるようになると、
感情に振り回されにくくなり
自分と違う意見の話も論破したくなるような気持ちがしぼんで、
聞けると息子が言います。
クラスメイトに文句を言われた時も、
一瞬腹が立ったもののその後、
「そう思うんだね」と冷静で居られたことがあったそうです。
■聴くを実践して10年
息子自身が話す=聞いて貰うことの
効果をうまく使っているように感じた出来事でした。