製造業を対象としたセミナーでの事例紹介
「ある工場が、半年で生産性を30%上げなければ
ならない事態となり、改善を行いました」
・生産方法やレイアウトの改善などで人員を2割削減→0.8
・不良削減により製品出来高が1割増→1.1倍
結果 37.5%(1.1/0.8=1.375)の生産性改善ができ
目標をクリアできました。
と言うストーリーだったのですが・・・疑問を感じませんか?
・・・・
・・ほんとうに欲しい結果になったのでしょうか?
僕の疑問は「半年で生産性を30%上げたかった理由」です
もし、「注文量が3割増える。
増員も増設もすることなく対応したい。
だから生産性を30%上げたい」 であれば
製品出来高を3割増しにしなければならないので
結果の1割増では目的を叶えていないことになります。
余分となった2割の人に生産をしてもらうことで
(0.2人×1.375個/人=0.275個増産する)
1.1+0.275=1.375個 となり3割増しを叶えられます。
ただし、それ用の設備等が必要になるかもしれません。
もし、「新工場を作るので、この工場の生産出来高を
落とすことなく3割の人を異動させたい」 であれば
従来の出来高(= 計算上 1個とします)を満たすためには
0.8人/1.1個=0.73 人/個 つまり1個つくるのに
0.73人必要であり 3割異動する(0.7人になる)と
0.03人足りなくなってしまうので、
これも目的を叶えていません。
********
人は目的を忘れがちです・・
昨日話した「集客の話」にしても
人を多く集める目的を忘れないように
しないと(あるいは、考えておかないと)いけないと思います。
目的は 参加費用 なのか バックエンド商品の販売なのか