こんにちは。シンデレラの潜在意識についての記事を見る機会があったので、私なりの解釈も書き残しておきたいと思い、書いています。

まず、「シンデレラ症候群」という言葉があるように、彼女の欠点は、「男性や他人によって、自分を幸せにしてもらいたい、という一方的な依存心」であるのだと思います。王子様と結婚できたのも、彼女の依存的で惰性な生き方の二の舞である、と考えます。王子様は、彼女の共依存対象です。

まず、彼女は「自分は被害者だ!」と、誰かや環境を責めながら、外からやってくる何かが、自分の人生を変えてくれるのを、待ち続けている。そして、元は良家の出自だから、というプライドからなのか、自尊心が物凄く高い。自分は一切の努力をしない、自力で人生をやっていくつもりがないくせに、庶民の男なんか願い下げ、とどこかで見下している。理想が高く、空想の世界で、自分を依存させてくれる金持ちの男と結ばれることばかり考えている。自力で何かをする、何かを与えるという自信が皆無なのか、誰かに全体重をかけて寄りかかって、母親のように無償で世話してもらうつもり満々なのです。「対価を払う」という義務を果たすつもりがないくせに、図々しくも「タダで欲しい」と存在しない権利を主張する、肝の太い所があります。彼女が「いつか理想の人(親)が現れて、私の全てを受け入れてくれて、私の望むものを全て与えてくれるだろう」という、自己中心的で依存的な欲求を持っていることに、お気づきでしょうか。幼児と同じように、空想と現実との区別がつかず、夢の中に生きているのです。主観しかなく、他者の目を通して、自分の等身大の姿を客観的に見ることができないのです。


また、庶民の自分に釣り合った男を探す、とか、何でもいいから収入を得るために働く、とかいう具体的な努力を、自らしない。現状から抜け出すための行動を、彼女は一切していないのです。それまでの、「女性が不自由であった」という時代背景もあるのでしょうが、やはり、何もしなくても多くのものを与えられた、という成功体験から、女性的な幼児的万能感が抜けていない。「自分は高貴なのだから、与えずとも与えられて当たり前!」「庶民の女みたいに、泥臭いことはしたくない!」「働くなんて絶対に嫌!」という、惰性な特権意識と依存心が、彼女にはあるのだと思います。それらが彼女を、自ら行動することから遠ざけ、被害者の立場に置き続けるのでしょう。この時点で結構、性格に難アリの女性と見て取れます。彼女の自立心の弱さ、依頼心の強さ、主体性のなさがよく分かります。


そう考えると彼女は、非常にわがままで、受け身のくせにプライドばかり高く、高飛車で、強欲なのです。自分は何も相手に与えるつもりがないのに、相手からは当たり前に何かを貰えるものだ、と、傲慢にも思っている。泥棒と同じです。他人に対して感謝など、当然しないでしょう。継母と義姉2人という、 3人もの女性からエネルギーを奪われていたのは、それが、彼女自身の女性性そのものだからに他ならないのです。浪費家で意地悪で、他人を召使い扱いする継母に巡り会うのは、結局、彼女のやったことが我が身に返っているだけなのです。全く同情できません。


結末では王子様を引き寄せ、結婚していましたが、結局は他人に寄生して、愛される係として、エネルギーを吸うだけ吸っている。来世もまた、「怠惰で全てを他人に依存したい、愛されたいだけ」の自分自身の女性性に、エネルギーを奪われるのだと思います。自分は与えるつもりがないくせに、全てを与えてもらって当たり前だなんて、自分がどれだけ高級な女だと思っているの?人を愛すことをしないくせに愛されたいだけで、嫌な女だと思います。ちなみに私は、幼少期からシンデレラが嫌いです。あとディズニーも嫌い。

誰かの愛を吸ってたかっているだけのくせに、相手が持っているものを、自分のものだと思い込む。相手が偉くて高貴なだけなのに、その相手と結婚した自分まで偉くて高貴だと、本気で思い込む。境界性人格障害だと思います。その相手になる男も恐らく、自己愛性人格障害だろうけど。その人間性を愛していないのに、メリットもないのに女を囲う、というのは、相当シンデレラの見た目が良かったのか、「自分にはこれだけの美人を手に入れる力や、魅力があるのだ」というのを、誰かに誇示したいから。また、自分より弱い他人を見下して搾取する、幼児的な世界の中で生きているから、「自分よりランクが下の、より幼児性の強い、自分がいなければ何もできない支配しやすい女」を探しているのです。王子様は幼稚で自己愛が強く、特権意識の強い、支配的な男性だと思います。幸せな結末に見えますが、その後の結婚生活は恐らく主導権の奪い合いで、決して幸せとは言えないものでしょう。


結局、本当の意味では相手を愛していないし、相手にも愛されていない。相手の持っている、お金や地位や、自分を養ってくれる、というステータスを、愛している。利害でしか人と繋がれないから、薄っぺらな人間関係しか築けない。何事も自分でする力がないので、偉そうに他人を利用することでしか、幸せを感じられない。欲求を先回りして満たしてもらえなければ、逆切れする。自分が幼児的欲求と幼児退行を受け入れられたいから、他人の幼児的欲求と幼児退行も受け入れさせられる、という、苦しい人間関係の中にしか、身を置けない。悲しく、哀れな女性の話だと思います。人は現実が辛く厳しいから、甘い夢を見たい生き物なのでしょうね。そんな都合の良い話は、ありません。現実を見て、自立して生きましょう!