悲しい別れというのは続くもので、音楽家の訃報が多い中、

今度は脚本家の江連卓さんが逝去されたというニュースが

飛び込んで来た。

 

新聞で紹介されていたのは、大映テレビの作品がほとんど。

確かに「噂の刑事トミーとマツ」とか「スチュワーデス物語」とか

有名な中、「不良少女と呼ばれて」「乳姉妹」などに顕著な

「出生の謎」「翻弄される青春」「エキセントリックな展開」を

大映テレビに必要な要素として位置付けた功績は凄い、と思う。

 

それでも、僕にとって江連さんの作品で印象に残っているのは

「仮面ライダー(スカイライダー)」「仮面ライダースーパー1」だ。

スカイライダーでは、前半のメインライターだった伊上勝さんが書けなくなった

最大の危機にメインライターに就任し、筑波洋の動きにドラマ性を持たせた。

 

一方スーパー1では、ご自身が少林寺拳法の心得があったことから

拳法を使うライダーという設定がなされ、こちらでは主人公のドラマ性よりは

拳法にドラマ性を持たせた脚本が印象に残っているなぁ。

 

昭和のドラマのいいところを紹介してくれた江連さん。

安らかにお眠りください。