5月25日放送の「サンデープロジェクト」


渡辺大臣に聞く!

〝安倍前内閣の執念 公務員制度改革!〟より一部引用します。



田原総一朗氏

よろしくお願いします。あの・・・なるべく・・・渡辺(行革大臣)さんに、ご迷惑かけない様に・・・


渡辺喜美大臣

(笑顔で)恐れ入ります。


田原氏

テレビ出るの大変だったでしょう・・・


※この様なやり取りで番組は始まった。


渡辺大臣

(前略)今ですね、与野党協議が始まってまして、これは私の手を離れているんですが、与党も野党も真剣に、何とかして、建設的に妥協を図ろうということでやって頂いておりますので・・・


田原氏

テレビで余計なことを言うなと?


渡辺大臣

(笑)


田原氏

その前に、公務員制度改革は、2段階ありまして、最初は安倍内閣の時に、それまでは、この公務員の、人材つまり、天下り斡旋、全部省庁がやってました。それを渡辺さんは、省庁がやるのはダメだ!と・・・


渡辺大臣

省庁がやるのは、国民から見てですね、押し付けにしか見えないじゃないですか、


田原氏

だから、汚職も談合、いっぱい出てくると・・・こんなもんやめて、〝新人材バンク〟っていうのを作ると、省庁が全部やるな!と、ここが中立的にやると、こうやってんですね。その時もだけど、何だか自民党に〝行革推進本部〟なんてあったりね、で、いろんな大臣がいるんだけど、よって集ってみんな反対したんですってね?


渡辺大臣

去年は去年で、ま、大変なことがありました。


田原氏

渡辺さんをね、蚊帳の外に置いて、勝手に進めようとなんてやってましたよね?


渡辺大臣

ま、とにかく・・・今までやってきた、各省の斡旋、全面禁止しちゃおうということですから、大変なことだったんですね。


※去年の5月10日付の毎日新聞と同じく、去年6月2日付の朝日新聞の2紙が、公務員改革制度法案を見送り、断念という記事を紹介。法案成立審議前に何故?この様な記事が出るのかという質問に対し、渡辺氏曰く【メディアの情報は、我々政治家より、役所から取る情報が圧倒的に大きい、役所の方は、こういう余計な物を通して欲しくない、そういう相場観を吹き込むのだろう】ということを述べていた。


(中略)


田原氏

閣議で、決まる前に、えぇ・・・事務次官会議ってのがありますね?


渡辺大臣

あぁ・・・今でもやっております。閣議の前日に・・・


田原氏

基本的には、事務次官会議で通らないと、閣議に掛けてはいけないという慣例があるんだそうですね?


渡辺大臣

いやっ。法律にはどこにも書いてないんですけどね。


田原氏

どこにも書いてはないんだけど、実は、一度も破られたことはないと?!


渡辺大臣

えぇ・・・


田原氏

去年、安倍さんが、えぇ・・・この制度ですね、この渡辺さんの制度を拒否する為に、官僚たちが、事務次官たちがですよ、各省の・・・事務次官会議で、わんわん言って纏まらなかった、纏まらないと絶対、これを閣議に掛けられないと・・・安倍さん掛けたんですってね?!(驚いた笑顔)


渡辺大臣」

はい、あの・・・国民の目から見て、押し付けの様に見える斡旋という文言がですね、これは・・・こんな文言は質問主意書の答弁の中に書くべきではないと、ま、そういう話になりまして、で、じゃぁ、その質問主意書から閣議決定していこうかと、質問者に出すもんですからね、次の閣議に掛けられなくなっちゃうという話になるんですが、実は、その日、スウェーデン国王の宮中晩餐会を、ホワイトタイで(首に蝶ネクタイをするようなアクションをしながら、)入りまして、終わったのが12時ちょっと前ぐらいなんですが、ま、その間、内回りで一応、事務次官会議には、了承されましたという体裁を作って、次の閣議に掛けたということはありました。


田原氏

事務次官会議では、実は、結局は通らなかったんですよね?


渡辺大臣

はいそうです。


田原氏

(了承という体裁を作ったのは)一体、誰がやった?


渡辺大臣

的場副長官が、たぶん・・・


田原氏

1人、1人?・・・あの人反対じゃないの?


渡辺大臣

そんなことなかったですけど(笑)


田原氏

それをしかもやったにも関わらず、前代未聞のことを、安倍さんがしたにも関わらず、また新聞も何も書かなかった。何でですか?


渡辺大臣

そうですねぇ。あの時は殆ど話題にならなかったと思います。


田原氏

何でならなかったの?こんな前代未聞のこと


渡辺大臣

う~ん・・・ですから・・・あの、事の重大さというか、前代未聞のことについて、誰も気づかなかったんだと思うんですけどね。


(中略)


田原氏

安倍さんは、人気がなかった、評判悪かった、あんな評判の悪い奴がやっていることが通る訳がないと、こう思っていた?


渡辺大臣

安倍さんはですね、事務次官会議に通らなければ、閣議に掛けられないなんていう法律はない訳ですから、別に事務次官会議で了承されなくたって、いいじゃないか!といって、閣議に掛けろ!と


田原氏

こんなこと、今までやった人、1人もいなかった。


渡辺大臣

誰もいなかった。


田原氏

ねっ!前代未聞の出来事ですよね。


渡辺大臣

はい、前代未聞のだったと思います。


田原氏

それが話題にもならないと・・・よっぽど嫌われていたのかな?安倍さん・・・


渡辺大臣

いいえ、そんなことなかったですね。もう・・・とにかく驚天動地の話だったと・・・事務次官会議でペケになったものを閣議に掛けちゃうという、総理の決断・・・


田原氏

財部さん?知ってた?このこと・・・


経済ジャーナリスト:財部誠氏

ま、その・・・それそのものは具体的に知らなかったんですが、そのお話の構造ってね、実は本当に、規制の改革を止めているのは、マスメディアだということは、本当にあるんですよね。例えば、民間の規制緩和の民間の委員なんか出ますよね、例えば、オリックスの宮内さんが常務理事をやりますよと、そうすると、悪い話がいっぱい個人的なスキャンダルなんかも出てきて、人格的に否定をして、改革を潰していく・・・それを全部メディアが煽動して、官僚に徹底的に利用されてんですよね。


(中略)



公務員改革フリップ

田原氏

渡辺さんに、繰り返し言いますけれど、この公務員制度の本丸の本丸。実は、これは私はね、小泉さんにね「やんなさい!」と言ったことがあったの、「一年しかないから無理だよ」ってな事をおっしゃってましたが、それを渡辺さんはやろうとしている。


※しかし、今年に入って、田原氏の元に一枚の極秘文書が届き、それは公務員改革法案の骨抜き案を示唆しているような文書。(完全骨抜き案とまで、記載されている文書)その文書を渡辺氏に見せた瞬間、渡辺氏の表情が、一瞬険しくなった。田原氏は、この文書は誰の指示で書いたかも、見当がつくとまで番組中発言していた。

田原氏の元に送られた極秘文書を分かりやすくまとめたフリップが以下の通り


骨抜き案極秘文書1
骨抜き案極秘文書2
※キャリア制度の廃止の項目のキャリア制の正式制度化という逆行した案の条文を付け加え、その他の項目は全て削除という、信じ難い内容の極秘文書をわかりやすくフリップに纏められたもの。渡辺氏曰く「各省が天下り先まで面倒見ているシステムが、人事庁という存在が出来上がってしまうと、採用段階から日の丸官僚で、各省の省益に目が向かない官僚になるから、それが困るのだろう」という風に述べられていた。

田原氏の見解では、恐らく、渡辺氏の部下に当たる事務局か?或いは自民党にある、党行革推進本部のどちらかが、書かせたものでは?という・・・


※公務員制度改革をめぐる構図と称して紹介したフリップでは、

急進派は

渡辺氏を筆頭に、中川秀直氏、杉浦事務総長、本部長にあたる福田総理大臣、山本一太氏、塩崎恭久氏、竹中平蔵氏。


慎重派は

町村官房長官を筆頭に、伊吹幹事長、中馬弘毅氏、林芳正氏、他2名の顔写真もフリップに紹介されていましたが、判別できませんでした・・・


(中略)


財部氏

僕も渡辺さんの改革に対してね、以前はもっとハードルを上げてくれって立場だったんですけども、ここまで来るとですね、何が何でも頑張って欲しいと思ってるんですよ。その中で、1つ一般的にあまり理解されてないところがあって、キャリア制度の廃止と、人事庁で一括管理するってのはものすごく大きくて、何が大きいかって言うとですね、あの年金のデタラメだとか、道路財源のデタラメだとか、要は、本質的に官僚は、絶対に一切責任を取らなくてもいいって仕組みになってんですよ。これが能力主義、実績主義っていっちゃうと、よくわからなくなっちゃうんだけども、本当にキャリア制度なくして、みんな平割り競争ですよと、人事の評価は人事庁がやりますよと言ったらですね、間違った政策遂行したあなたはも絶対登用しません、幹部になれませんと、これが出来たら日本の官僚社会ってガラッと変わるし国変わるんですよね。だからこのキャリア制度の廃止と、人事庁、これだけは何が何でもやって欲しいんですけどもね。


渡辺大臣

まったくそうだと思いますね。今は各省ごとにね、仲間内人事、それもキャリア、一種合格者と言われる人たちが、自動的に幹部になっていくという仕組み、ま、結局、自分たちの採用から天下り先までの、一種の構造を作ってしまっている訳ですからね、それを完璧に壊しちゃう訳ですよ、内閣人事庁、キャリア制度廃止で、それは大変現状維持派にとっては、困る話なんですよ。


田原氏

ところがね、最後にね、実は部長以上の幹部官僚は、内閣人事庁に所属すると、こう政府案になったんですね、最後になったらね実は部長以上の幹部官僚は、内閣人事庁に所属すると、こう政府案なってたんですね。と、最後になったらね、このなんと幹部人事は、内閣人事庁及び各府省に所属、両方に所属するって、わけのわからない形になっちゃってる。何でかって渡辺さん説明しにくいだろうから僕が言っちゃいますけど、これじゃどうしようもないじゃないかと、そしたら実は全部内閣人事庁に所属すると、大臣達に人事権がなくなっちゃうと、各省大臣達が。これ大臣そんな頭ないと思うからね、きっと官僚たちが言わせたんだと思う。で両方に所属と。こんなこと、何でこんなややこしく・・・


渡辺大臣
まあ、ですから、大臣の人事権と称して、実は各省の事務方の仲間内人事をやって来たんですよ。実際はね。しかし、内閣一元化と言うんであれば、大臣ていうのは内閣の一員ですから、ですから内閣主導型の体制を作ろうと、人事部を作る訳ですよ。


田原氏
ところが両方に所属すると・・・妥協?


渡辺大臣
これはですね、政府内部の調整の結果、そういう文言でないとなかなか国会に提出できなかった・・・


田原氏
大臣が全部反対したんだ。


渡辺大臣
まあ誰とは言いませんけども、ハイ。


田原氏
誰とは言いません。言わなくてもすぐ頭の中に浮かんできますけども・・・


渡辺大臣
これはもう基本法が成立したら、その後に具体化を詰めていくということですからね。


(中略)


渡辺大臣
ですから、今国会で通すことに意味があるんですよ。ですから今国会で通さなかったらね、こんな機運が熟してきている時にね、これは与党対野党の戦いじゃなくて、政治主導を取るか、官僚主導を叩けるかっていう戦いなんです、これは。


田原氏
何としても通してみせる?


渡辺大臣
何としても通していただきたい。もうその一心です。


田原氏
明日、明後日ですよ、勝負は。


渡辺大臣
ハイ。


田原氏
通す?


渡辺大臣
いやもう今週が山場。今週が山場です。今週あの衆議院で、現場でですね、話をつけていただいて、で内閣委員会でその出口に向かうと、でないと間に合いませんからこれ。


(後略)


======引用ここまで======


上記やり取りを見て改めて思いますが、
やはり安倍さんは政治の中枢に帰ってくるべき方ですね。
きちんと官僚と対決する姿勢も持たれている方です。
逆に辞めるべきは、官僚の片棒を担ごうとする政治家たちです。
こういった構図からの脱却を、

民主党に期待してる方も多いのでしょうが、
いつか金美齢さんも仰ってたように、
民主党になったからこの構図がすぐに変わるなんて、

そんな話があるはずもありません。

まあその辺りは、

この法案に対する民主党の態度でハッキリすることでしょう。

『~が足りない』とか言って反対して話を前進させないようでは、

ある意味官僚の味方をしてるようなものですからね・・・



それから大きな問題なのがやはりマスコミですね。
財部氏が非常に的を射たことを仰ってたと思います。

前々から指摘されてる方もいらっしゃいますが、

年金問題だって、

官僚の自爆テロの可能性は否定できませんからね。

官僚からの情報に踊らされ、

結果的に官僚の味方をさせられてるだけです。
話になりませんね。



話を戻しますが、

渡辺大臣はしっかり頑張ってらっしゃいますね。

NSC法案は潰されてしまいましたが、

是非今国会でこの法案が通るように祈ってます。

また、仮に通らなくても、

彼の頑張りはしっかり記憶に留め、応援したいと思います。

同時に今回のこのコーナーのやり取りは、

『サンプロGJ!』だと思いました。

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