3月16日放送の「サンデープロジェクト」から

どうなる?日銀総裁人事というテーマで、

田原氏が〝民主党の戦略は?〟

との突っ込みにグダグダ状態の鳩山由紀夫氏の

模様を書き下ろしたものです。


田原総一郎氏

さて、日銀総裁ね、民主党を始め、野党が武藤さん(与党が推す日銀総裁候補)に、不同意で結局、武藤さんじゃなくなったと・・・こんな珍しくね、全各紙、全新聞といっていい、(日本経済新聞・産経新聞・読売新聞・毎日新聞・朝日新聞の3月12日の社説を載せたフリップを鳩山氏に見せながら。)みんな「武藤でいいじゃないか。」と、例えば、朝日新聞がね、日銀総裁人事、武藤に反対したのがね、〝腑に落ちぬ不同意の理由〟だと、腑に落ちないと、それから、毎日新聞も書いている、「民主党がせいぜい棄権すればいいのだ」と、不同意なんてとんでもないと、えぇっと・・・それから日経新聞が、「〝財金分離〟という風に、民主党は言っているが、つまり財務省、大蔵省経験者が日銀総裁になることは、アメリカやヨーロッパでは、いくらでも例がある。」これもおかしいと、各紙がみんな反対している。


鳩山由紀夫氏

実に軽いですよね、論理がね。

※国民受けしそうなことにすぐに飛びつく民主党こそ軽いと思いますが・・・


田原氏

各誌が間違っている?!


鳩山氏

各紙が間違ってます。


田原氏

明らかに・・・・・?


鳩山氏

はい・・・・・(身を乗り出し)っていうか、各紙が・・・・・


田原氏

星さん、各紙、朝日も間違いだって(後ろのパネラー席にいる星氏に問いかける。)


鳩山氏

各紙も間違いだって認めるでしょうからね。


朝日新聞編集委員:星 浩氏

経済の専門家に近い人はですね、どうしても武藤さんの手腕とか、そういうことを考えてしまうんですけど、逆にちょっと政策決定から離れている人からすると、低金利の問題なんかで、武藤さんに批判的なこともあって、僕はやっぱり専門家の意見ですね。


鳩山氏

私が言いたいのはね、マスコミまでが、財務省にやられてしまってるって話なんですよ。


田原氏

あっ!朝日・毎日・読売、全部、完全にやられている・・・・・


鳩山氏

即ちね、官邸も経済界もですね、全部財務省の攻撃に遭いましたね、今回、記事も見たら、ご案内の通りでしょう?私どもは、こういう状況が、まさに財務省が〝国家〟なりというイメージを完全に作り出している訳ですよ。


田原氏

マスコミも全部、財務省に媚になっている?


鳩山氏

そうですよ、我々もですね政権取った時に、こういう財務省を敵に回していいのか?戦っていいのか?ということを躊躇した時期もありましたよ、ところがやっぱり、こういう論調が一斉に来れば、やっぱりね、財務省が国家なりじゃいけないよと、やっぱり国民の一人、一人が〝主役〟になる国にするためには、こういう官僚中心になり過ぎている政治を、あるいは行政も変えなきゃいけない。


田原氏

そこまでだめになってると・・・


鳩山氏

そうです。それで、武藤さんがその象徴でね、日銀法を変えて、例えば日銀がもっと大蔵から独立しなきゃいけませんという風な話を11、2年前にやったときに、1番日銀の独立に反対した方ですから、そういう方を今ここで日銀のトップに上げるっていうのはおかしいじゃないかというのは、我々は正しい意見だと思ってます。


田原氏

小沢さんがね、先月なんですけどね、『今現実に1000兆円にものぼる国債も発行しており、金融政策と非常に綿密な関係もある。財金分離という論理だけで片付けるものではないという意見もある』と、これは武藤さんに賛成してるみたいな意見だじけど、小沢さん、いつから反対に変わったんだろう?


鳩山氏

そこで、だから私がここで申し上げますとね、私どもはやっぱり〝政局〟ということを考えたことはあるんです。で、〝政局〟の為に武藤をNOだという風に民主党は決めたと思っておられるんでしょうけどもそれは逆なんです。私どもは、〝政局〟ってのは自民党との〝政局〟じゃなくて、政権をとった後、財務省とどのぐらいの距離感を保った方がいいのかと、寧ろある程度近くに置いたほうがその次が楽じゃないかという思いが小沢代表の中にあった、私の中にもありました。従って武藤でYESと言って、ある程度の財務省との距離感をとっといた方がその後やりやすいんじゃないかと、即ちこれは政権を獲った後の話です。そのときの〝政局〟を考えた時期が合ったことは事実です。ただ、やはり、それは違うなと、純粋に考えるべきではないかと、こういう先ほどの話がありましたように、サブプライムローンなど、世界が大変金融で動いてる時に、これはそういう話じゃないぞと、いうことでみんなもとの純粋な理論的な話に戻って、やはり武藤ではいかんなと、いうことになりました。


田原氏

と、小沢さんは、最近小沢さんは割合よく間違えることがあるんだけど、鳩山さんが小沢さんに、『違うぞ、反対しろ』と、こう言ったってこと?


鳩山氏

私というよりもみんなですよ。


田原氏

みんなが『小沢さん違うぞ』と言ったわけ?


鳩山氏

特に1番はっきりわかったのが、これは小沢代表自身がね、予算案の強行採決をしたときに、即ち予算案を強行させると、こういう理屈もやはり財務省主導の理屈ですよ。3月いっぱいまでに決めなきゃならんという話でもないわけですから、それをこの理屈に拘っていてはいかんぞと、そこで、小沢自身が、強行採決をするならば、こういった話は全て抜きだと、やっぱり純粋に行こうと、いう話に戻ったんです。


田原氏

小沢さんは、財金分離ではないんですよね。財金分離じゃなくて、衆議院で自民党が強行採決でけしからんと、これなら反対だと言ったわけね。


鳩山氏

そうです。予算の強行採決をした瞬間にこれならば話を純粋に戻さなきゃならんと、なったんです。


田原氏

とねぇ、それを見てるとねぇ、自民党は自民党で数の論理でどーんと押し切ると、衆議院ですよ、数のいかない民主党はね、自民党ってのは数の論理で押し切る横暴極まりない政党だといった、でそれに仕返しの為に今度は参議院は数の論理で押し切ったと、両方とも数の論理で押し切って審議なんか全くしてないと、国民はこう思ってんですよ。


鳩山氏

いやいや、それはそうじゃありませんで、寧ろ参議院が正常になったと私は思ってましてね、今までの数の横暴に対して、少なくとも参議院の舞台においては国民の民さんの思いというものが少しずつ通じる国会に戻ってきたという話であって、先ほどから申し上げているように、『財務省 is 国家』と、或いは官僚主導の国だと、それに対して私どもは少なくとも参議院から、国民の皆様の意思が通じる国会に変えていこうじゃないかという努力が始まって来てると、寧ろ前向きに考えてくださいよ田原さん。


田原氏

石原さん、前向き、民主党?


石原氏

うーん、大分言葉が詰まってた様な気がしますけどね。


田原氏

ところで自民党もね、空席ないしは白川さんで代行でいくんじゃなくて、どうも新しい候補を提示しようとしているようです。多分すると思います。


鳩山氏

するでしょうね。


田原氏

それについて、こう言う人間どうかっていう打診がありますか。


鳩山氏

まだありません。


田原氏

その次はある、多分?


鳩山氏

あるかどうかわかりません。その話はよくわかりませんが、ただ17日に提示しますよね、それで18日に聴聞をして19日に決めなきゃいけないんですよ。これもうギリギリですからね。その間に何らかの打診がなければ本来おかしいとは思いますが、今はありません。


田原氏

まだないと、ところで今名前が取りだたされてるのが、福井さんの後としてね、一人は黒田東彦さん、元財務官ですよね、それから渡辺さん、これも元財務官ですね、こういう名前が取りだたされてるんですが、こんなんどう?


鳩山氏

榊原さんも元財務官でしょ。財務官の方の方がやっぱりね世界は広いんですよ、国際金融に詳しいことは間違いありません。で、私どもは財務省だから全てダメだといってるわけではありません。財務省のあまりにも象徴的に日銀の独立に反対するような方ではまずいんではないかと、っていう話ですから、それぞれ素晴らしい方だと伺っております。


田原氏

財務官ならば、つまり黒田さんや渡辺さんならば即反対ではない?


鳩山氏

私はそう思っています。


田原氏

審議に応じる?


鳩山氏

ただ、小沢代表がどういう判断をするかをまだ聞いてはおりませんが・・・


田原氏

小沢さんには力はないもん、鳩山さんのが力があるんだから・・・


鳩山氏

そんなことはありません。


田原氏

だから、黒田さんや渡辺さんなら審議に応じる可能性はある?


鳩山氏

それは、あのー、私ども純粋に考えてる、このー、現場の金融に詳しい人たちにおいては、大変理解の深い方々だと私はそう聞いてます。

※まったく答えになってませんね。反対の為の反対でなのであれば、ちゃんと審議に応じるとハッキリ答えられるはずですが・・・


田原氏

ということは星さん、今の話はハッキリ、黒田、渡辺だと民主党は認めることはありと見ていいね?


星氏

あとー、日銀の元の副総裁の山口さんかこういう方も候補でしょうね。


田原氏

いやいや、元財務省でも、そういう人なら認める可能性が高いと?


星氏

かなり認める可能性は高いと思いますよ。


田原氏

なるほど、重要な発言をされました、ハイ。


鳩山氏

彼(星氏)がしたんですよ。


田原氏

あれは鳩山さんの言葉を解釈しただけですから。


======引用ここまで======



まあ、鳩山さんも民主党を正当化するのに必死なのはわかりますが、

2008年3月11日東奥日報〝断面2008 〟によると、


>十一日午後の参院議院運営委員会非公開質疑。「ミスター財務省と呼ばれていたが」と指摘され、武藤氏は顔色を変えて反論。「そう呼ばれるのは心外。私は副総裁を五年務めた日銀マンだ。そういって信じてもらえないなら姿勢で示す」

>民主党が重視する財政と金融の分離を意識した発言だったが、同党は夕方の役員会で不同意を決めた。

>実は不同意の方針は、政府が七日に武藤氏昇格案を国会提示する前に固まっていた。ある党幹部は、与党が二月末に二〇〇八年度予算案などの衆院採決を強行するまで「小沢一郎代表は多少党内ががたがたしても(武藤氏で)まとめるつもりだった」と明かす。

>「東大じゃない、文系じゃない、男じゃない、官僚じゃない…」。小沢氏は三日、武藤氏と親しい若手議員に総裁像を聞かれ同意条件を示した。「そんな人はいるのですか」と驚く若手に、小沢氏は岩手弁で「いるわけないっぺよ」と笑った。


======引用ここまで======


当の小沢代表が反対の為の反対であるといってるようなものです。

鳩山氏の100の言葉よりも、

小沢氏の「いるわけないっぺよ」という一言の方が、

民主党の姿勢をよく表していると思います。

私見でした。


ワンクリックを宜しくお願いします。

人気blogランキングへ