既に皆さんご存知でしょうが、
昨日六者協議において合意が得られました。
支援に関する合意内容としては、下記のようなもののようですね。
第一段階
北朝鮮が６０日以内に寧辺の各施設停止・封印し、核施設の監視要員を受け入れる
↓
重油５万トン相当の緊急エネルギー支援を行う
第二段階
北朝鮮が全ての各施設を無能力化
↓
重油９５万トン相当の経済・エネルギー・人道支援の追加
※更に、六者協議が進展すれば、韓国からの食糧支援も…
こんな合意がなされたようですが、
日本政府は、核放棄に対する間接協力はしても、
拉致問題が進展しない以上直接的な経済支援はしないという方針に一貫しましたね。
微妙な立場にありながら、最終的な決断をした安倍さんの方針を私は全面的に支持します。
94年の米朝枠組み合意では凍結（freeze)だった文言を
今回は停止・封印(shut down & seal)にするなどしてるようですが…
結局今回の合意は、北朝鮮の“ゴネ得”を許しただけにしか見えません。
実際、北朝鮮は既に合意内容とは違った報道をしてるようですね。
核施設「臨時中止」で１００万トン支援…北朝鮮が報道 ＹＯＭＩＵＲＩ ＯＮＬＩＮＥより引用
＞北朝鮮の朝鮮中央通信は１３日夜、６か国協議での共同文書採択を伝えるとともに、第１段階の措置として核施設を「臨時中止」することにより、１００万トン分のエネルギー支援が得られると報じた。
＞第１段階の核施設の「活動停止」では５万トンのみを支援し、すべての核施設を「無能力化」した次の段階で９５万トン分を支援するとした５か国側の解釈とは食い違っており、今後、北朝鮮が核施設停止だけで１００万トン分の重油支援を要求する恐れが出てきた。（後略）
・・・・・・引用ここまで・・・・・・
6カ国協議：北「臨時中止時に100万トン」…食い違う見解 朝鮮日報より引用
＞北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、中国北京で行われた6カ国協議での合意について報じ、合意文の内容とは違って、核施設の稼動を「臨時中止」とする代価として重油100万トンを受け取ることにした、と明らかにした。
朝鮮中央通信は同日午後10時、「北京での6カ国協議で、朝鮮の核施設の稼動を臨時中止とすることと関連し、各国は重油100万トンに相当する経済やエネルギーの支援を提供することにした」と報じた。 （後略）
・・・・・・引用ここまで・・・・・・
それからＮＥＷＳ ＺＥＲＯ によると、
北朝鮮では核保有を賞賛する報道もされてるようです。
もちろん、国内向けのプロパガンダの要素はあると思いますが果たして…
北朝鮮にとって核保有は、
『中国に対する反抗』といった見方をされている方もいらっしゃいます。
そう簡単に完全に手放すとは思えませんね。
さてそれは今後を見守るしかないのでしょうが、
この件に関して朝日新聞の社説が気になりました。
６者合意 核放棄につなげてこそ asahi.comより引用
（前略）
＞悩ましいのは日本の対応だ。政府は、拉致問題で進展がない以上、当面の重油支援の経費負担には応じないという。
＞きのうの衆院予算委員会で民主党に「それで国益にかなうのか」と問われ、安倍首相は「日本が今回、重油を提供しないという中で物事は進んでいて、それは理解されている」と釈明した。
＞だが、いずれにしても北朝鮮の核放棄が実現に向けて動き出すとすれば、日本も積極的にかかわっていくべきだ。安全保障上の大きな国益がそこにかかっているからだ。
＞６者協議の枠内に日朝の作業部会もできる。そこでまず日朝間の懸案を解いていく知恵を探らねばならない。
＞「核」を動かすことで「拉致」の活路を開く。そんな取り組みを求めたい。
・・・・・・引用ここまで・・・・・・
この記者には、安倍首相の言葉は“釈明”に聞こえるんですね…
「支援しろ｣っていう記者の心の中が見えるような記事です。
これって私の考えすぎでしょうか？
もう一言言早稲て頂くならば、
安全保障の問題があるからこそ間接的な協力はするわけで…
お望み通りだと思いますけどね。
最後になりますが、今回の日本の対応に関して、
例によって『孤立化』なんて事を言う人もいるようですね。
確かに和を尊ぶ日本人としては、
そういった意見が出ることもわからないではありません。
国益を考えて妥協すべき時もあるでしょう。
しかし、譲れないものは譲れない！
国家の主権を侵害されたまま経済援助なんてしてるようでは話になりません。
今回の日本の対応は国として極めて普通の対応だと私は思います。
皆さんは如何でしょうか？
私見でした。
拉致問題が解決しない限り、
『経済援助などありえない！』と思われる方、
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