【不登校】部屋に引きこもっていた高3男子が、有名大学の合格を総なめにした話①
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私は、不登校のお子さんをお持ちの親御さんと数多く接点があります。
その中で、よく「勉強をするための声掛けを教えて欲しい」と言われるのですが・・・
「その前に、ココロ貯金を貯めて、お子さんの自己肯定感が高くすることが先決です」とお伝えします。
学習は、高尚なことです。
そのため、お子さんのココロ貯金が貯まり、自己肯定感が高くなっていると、やっと高尚な学習が機能してきます。
一方、不安感や怒りでいっぱいの時には、親がどんな言い方をしても勉強するようにはなりません。
今日は、お子さんの自己肯定感が高まると、こんな大躍進をしました!という体験談をお伝えしますね。
■部屋に引きこもっていた高3男子が、有名大学の合格を総なめにした話
<福原早悠里さんのプロフィール>
現在大学1年生の長男さんと妹さん2人のお母さん。
高校3年のゴールデンウィーク明けから、長男さんが不登校に。
長男さんのメンタル急降下に悩み、子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは同年の6月。
■生きる力が急降下
ゴールデンウィークが明けると、息子が学校に行かなくなってしまいました。
部屋に引きこもり、食事も一日一食、どうにか口に入れる程度。
一日中ごろりと寝ころんだまま、起き上がりもしません。みるみるうちに、活力を失っていったのです。
「お腹すいた?」
「わからん」
どんな言葉がけをしても「わからん」の一言しか返ってきません。
生きる力が衰弱していくようで、心配で仕方ありませんでした。
高校3年生という、受験を控えた大切な時期。
しかし、それが些末なことに感じるほど、心と体が心配でした。
■目立ちたがり屋の繊細くん
息子は地域でも名の通った進学校に通っていました。
2年生では生徒会長、3年生では応援団長を務めるなど、学校行事にも積極的に取り組むタイプです。
しかし、アクティブな反面プレッシャーに弱く、過度なストレスを感じてしまうような繊細さがありました。
団長や生徒会長という責任ある立場にもかかわらず、練習を休んだり、修学旅行に行かないと言ったり。
周囲を振り回してしまうため、摩擦も生まれます。
■修学旅行では紆余曲折がありました。
コロナ禍だったため、参加は希望制でした。集団生活が苦手な息子は欠席を希望。
不参加はクラスで一人だったため、担任の先生だけでなく、学年主任の先生も説得にきました。
頑なに断りつづけた息子でしたが、ちょうどその頃仲良くなったお友達の影響で、土壇場で行きたいと言い出しました。
さんざん説得しても「行かない」と言い張ったのに、すべての段取りが整ったあとに「行きたい」と言い出した息子。
職員室に呼び出され、大変な剣幕で叱られたそうです。
先生が腹を立てるのもわかります。
一方息子の側には「あれだけ参加を勧めたくせに」という不信感が芽生えてしまったようでした。
息子が登校できなくなった理由は今でもわかりませんが、根本的に、息子の性格が学校の体質と合わなかったのだと思います。
良くも悪くも自分に正直な息子は、集団生活が苦手。
学校から見れば異分子だったに違いありません。
■親から見て、決め手となったと感じたことがあります。
地方には、「大学は国公立ファースト」の信仰が根づいています。
しかし、息子の第一志望は東京の私立大(当時は慶応大学)でした。
はなから苦手な理数系を捨てている彼の態度が、気にいらない先生もいたようです。世界史の参考書についてアドバイスを聞きに行ったところ、
「そんな勉強する前に、この間の化学の点数はなんだ」
と叱られ、教えてもらえなかったのだとか。
このように、さまざまな出来事が積み重なり、学校と息子の間には隔たりが出来ていきました。
どうすれば息子の活力は戻るのだろうか。
悩んでいた矢先に、大事件が起こります。
■深夜の逃避
いない……!
ある夜、息子の姿が消えていました。知らぬうちに、家を出て行ってしまったのです。家族全員で、必死に探し回ります。
「自分はダメな人間だから、生きる価値がない」と、くり返し言っていた息子。
恐ろしい想像がよぎりました。無事で見つかったときは、全身の力が抜けました。
生きていた! よかった。
以降は一人にするのが恐ろしく、同じ部屋で寝るようになりました。
隣でどんな言葉をかけても、抱きしめても、反応はありません。
家族は皆、暗い気持ちで過ごしていました。
■ドクターを拒絶
5月の末、本人の希望で精神科を受診することにしました。
息子はたぶん、あまりにもつらい状況を話したかったのだと思います。
けれども不幸なことに、そのときのドクターは、聴いてくれるタイプの方ではありませんでした。
形式的な項目にチェックを入れると「鬱」と診断され、こう言われました。
「薬、どうします? これはもう、飲まなきゃ治らないよ」
病院を出て車に乗った瞬間、息子はぶわあっと泣きだしました。
「薬は絶対飲まないし、病院にも絶対行かない」
「違う先生に診てもらう?」
泣きじゃくる息子に聞いてみましたが、
「もう病院の話はしないで」
と、ぴしゃりと撥ね退けられました。
息子に言われて、一番つらかった言葉があります。
死にたいと言う息子を励ましたくて、「生きていてくれるだけで、いいんだよ」と伝えたときのこと。
息子は言ったのです。
「生きさせようとしないで」
ズキンと胸が痛みました。
「死にたい」と同じ意味なのに、全く違う響きがあったのです。
かける言葉が見当たらず、ただ立ちつくすばかりでした。
■ココロ貯金しか、できなかった
もう病院にも行けない。
不安でいっぱいで、何かにすがりたい気持ちでした。
以前から東ちひろ先生の書籍やメルマガを読んでいたわたしは、子育て心理学カウンセラー養成講座を受講することにしました。
・・・・ここまで。
続きは次回。
お子さんの自己肯定感が高まると、全てが変わり始めましたよ。
そして、福原さんがお子さんに何をどうしたのかもお伝えしますね。
では、また。
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