上司になった私へ (5) 上司と部下は双方向で。「部下からの報告」だけではダメ | 玉砕か、貫徹か…

上司になった私へ (5) 上司と部下は双方向で。「部下からの報告」だけではダメ

結構な数の会社で、


毎週、月曜日は課内ミーティングや部内ミーティングがあるもの。


そのミーティングは、「部下からの一方的な報告会」になっていないだろうか?


うちの会社は、それが多い。


マネージャーは、下が何をしているのかを把握し、統率し、導くのが役目。


だが、スケジュールを細かくチェックするわりに、自分が何をしているのか


を部下にちゃんと伝えているだろうか?


部下は、聞きたくてもそれを聞けないでいるのではないか?


たとえば、うちの課長が出張中に、部長が私に、「〇〇(←課長の名前)は、今どこだ?」

と聞いてくることがある。


よく考えてみると、出張中のスケジュール詳細を私は聞いていない。


課長が部下にスケジュールを報告するスタイルというか義務みたいなものは


ないからだ。



でも、こういう場合や、問い合わせがあった時など、本当に困る。



上司は、部下を管理する。


でも、自分のことも部下にしっかり伝えないとダメ。


これは、忘れがちだ。





そして、双方向コミュニケーションのもう一つとして感じるのは、


「上司は部下を管理・育てる」


ことは、あくまでも職務上の役目なのであって、


部下よりも全てが優れていて、絶対的に優位な存在であるというわけではない


ということ。



そういう意味では、部下を良きパートナーと思い、


「部下から学ぶべきこともたくさんある」と、


心を広げて接するべき。



たとえば、エクセルの使い方や、自分に思いつきもしなかったような発想など。



部下がパートナーであれば、相手を信頼し、一緒にやろうという協力体制ができる。



自ずと、「パワハラ」なんてことはなくなってくるのではないか。





昨日のミーティングの最後、




部長が私と課長に、一枚の紙を渡した。




「昨日時点での部長の5月のスケジュール表」




何の説明もなく、渡されただけだったが、



私はこの考え方・姿勢が非常に大事なのだと、


少し嬉しかった。