春季社会人実業団、第二戦 | 玉砕か、貫徹か…

春季社会人実業団、第二戦

昨日、


実業団の第二戦がありました。


私は、会社の東京実業団に所属しており、


診断士試験が終了した、昨年の春季リーグから


チームに復帰しています。


昨年の春、秋と9→8部、8→7部と昇格し、


今は7部で戦っています。



第一戦は、東京会場日動と試合で、

ダブルス0ー2


シングルス3ー0


計3ー2で辛くも勝利しました。


私もシングルスに出場し、


6ー0、4ー6、6ー2と、


ファイナりながらも、勝ちました。



そして、昨日の第二戦。



コニカミノルタと、


我々のホームである向陽のハードコートで試合。



私はシングルス3で出場しました。


相手のプレースタイルは、


サーブアンドボレーを織り交ぜてくるボレーヤー。


結構ボレーが上手いとは思いましたが、


私はパッシングショットを最も得意としているので、


ちょうどいいと思いました。


ところが、



パスで抜けず、ボレーを決められます。


豪快なサーブにリターンが甘くなり、ボレー。


パスが抜けないので、厳しいところを狙い、


ミスも増える。



「なぜこんなにパスが入らないのか…。」



そう思いながら、ファーストセットを3ー6で失い、


セカンドセットも1ー3までいきました。


このへんまでは、


「パスが入らないのは悔しいけど、もう自分は学生じゃない。テニスにこだわる必要はない。負けてもいい」


そうおもってました。



しかし、セカンドセットもいよいよとなってきて初めて、


「やっぱり負けるのは悔しい。私が学生じゃないように、相手もそうじゃないか。なのに、相手は勝って、私は負ける…。それは、嫌だ。」



そう思い始めました。



そこから集中して、できることに徹しようとしました。


しかし、それでも相手のサーブ、ボレー、アプローチが厳しく


1ー5の相手サーブ、40ー15になりました。



その時、応援してくれていた人が一人、


私のコートから隣のコートで試合している後輩のところへ移ろうとしているのが見えました。


そして、私も本当にこんなところで終わるのは嫌だという気持ちが極限に達しました。


だって、足もまだ全然疲れてないんですよ。


そこで自分が思ったのが、


「相手はサーブアンドボレーをしてくる可能性が高い。とにかく、リターンに全て集中しよう。そして、とにかく目の前のボールに全てを集中しよう。」


ということでした。



やはり、相手はサーブアンドボレーに来ました。



そこから2本リターンエース。


このゲームは4回ほどマッチポイントが来ましたが、


殆ど全てを、パスで決めたと思います。



そして、しのいで2ー5。


まだまだ相手のマッチゲームが続きましたが、


とにかく、「目の前のボールに集中する。1ポイントの集中を続ける。そして、まだまだ使ってない足を動かす」


これを意識しました。


3ー5、4ー5、5ー5、追いつきます。


ここまでも何度かマッチポイントがきましたかセーブ。


相手はもう意気消沈し、


つなげるだけのプレーになっていました。


私は打つときに声出し、


ボールが浅くなってもいいからラケットを振り抜くようにしました。



最後はトップスピンロブで抜き、


6ー5、7ー5とセカンドセットを取ります。



このあたりは、確実にゾーン状態でした。



何も感じず、ひたすら自分の目の前のボールに集中していました。




そして、この頃になると、もう応援はどこにも行くことなく、


私のプレーに声援を送ってくれていました。



ファイナルセットは、


流れそのままに、私から3ー0まで行きます。


ひたすらつなぎまくり、自分のミスをなくしました。



しかし、ここまでくると相手もふっ切れるというもの。



相手がファーストセットの時のように、打ち込んでボレーに出てきました。



私も球に押されはじめ、


足もさすがに疲れてきました。


4ー4に。



相手もいいプレーが続いて追いつかれましたが、



なぜか、負けるとは思いませんでした。



「自分は自分のやること、やれることをひたすらやるだけだ。そうすれば、必ず勝てる」


そして、6ー4で勝利。



満身創痍の試合になりましたが、


それでもとにかく、勝ちました。



初めからずっと応援してくれていた先輩からもらった一言、


苦笑しながら



「すごすぎる…。」



と。




改めて自分という人間の強さがどこにあるのか、



それを実感しました。



「私は、負けない。絶対に諦めない。」





これしかないが、これがある。



たとえ、今はテニスをあまりしていなくても、



弱っていても、



だからと言って、負けてもいいということにはならない。




今、やれる力で、


やれることをひたすらやり抜く。




勝利の女神は、



最後まで諦めない人に、必ず微笑む。